Raspberry Piは2GBモデルの価格を改定し、DeepSeekはHuawei Ascend向けの行列演算ライブラリーを公開しました。以下は2026年10月4日に確認した一次資料に基づきます。
Raspberry Pi 4/5の2GBモデルが12.50ドル値上げ
Raspberry PiのEben Upton氏は、10月1日公開の公式記事で、同日から2GBモデルをそれぞれ12.50米ドル値上げすると発表しました。改定後はRaspberry Pi 4が67.50ドル、Raspberry Pi 5が77.50ドルです。メモリーの調達コストが上昇し、4月の価格改定では据え置けた2GBモデルも維持できなくなったと説明しています。
今回の改定は全製品が対象ではありません。Raspberry Pi 4/5の1GBモデルと、Compute Module 4/5の2GBモデルを含む他製品は据え置きです。ここで示すのは公式発表の米ドル価格であり、日本での税込販売価格や各販売店の改定日を示すものではありません。
工作や常時稼働の小型端末を追加するなら、まず必要なRAM容量を見直したいところです。公式記事も、用途に対して余分なメモリーを買わないことや、旧世代の3B・3A+・3B+で必要な性能を満たせるか検討するよう勧めています。購入先は公式の認定販売店一覧から確認できます。容量を減らす場合は、予定しているソフトの要件も合わせて確認してください。
DeepGEMM-Ascendが公開、Ascend 950向けにAIの行列演算を実装
DeepSeekの公式リポジトリーの更新履歴には、9月30日をDeepGEMM-Ascendの初回リリース日として記載しています。DeepGEMMをHuawei Ascendへ移植したライブラリーで、BF16・FP8・FP4の行列積、MQA logits、MegaMoEをサポートします。READMEではDeepGEMMのAPIとの互換性を説明し、既存のAPIや開発手順を利用できるとしています。
ただし、手元のPCへそのまま追加できる汎用ツールではありません。必要環境はHuawei Ascend NPUで、開発・検証対象はAscend 950シリーズ。CANN 9.20、torch_npu、Python 3.10以上、C++20のformatに対応したコンパイラーと標準ライブラリーなどを要求します。コードはMITライセンスで公開されています。
AI基盤を検討する開発者にとっては、Ascend上の演算実装と移植条件を具体的に確認できる資料です。一方、API互換性だけでデータ配置まで同じと考えるのは早計です。公式READMEは、Ascendではスケーリング係数の形式がNVIDIAと異なり、K方向のUE8M0係数を2個ずつint16へ格納することも説明しています。既存コードの移植では、この差を確認する必要があります。
掲載されている性能値はAscend 950DTとCANN 9.20を使った所定の試験結果です。一般的なPCや別のアクセラレーターで同じ速度が出る根拠にはならず、本記事では異なる機器との優劣へ広げていません。
アイキャッチは小型コンピューターとAI演算基盤を表したAI生成の概念イラストです。実製品の写真、実際の開発画面、正確な回路図や行列計算図ではありません。


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