Macの出荷が減る一方で、世界のPC市場に占める割合は上がりました。IDCが米国現地時間2026年10月8日に公表した7〜9月の暫定統計では、Appleの出荷は約590万台、前年同期比11.3%減。それでも市場シェアは8.5%から9.5%へ上昇しています。これは「Macが前年より多く売れた」という意味ではありません。
この記事はIDCの調査結果公表を基にした市場動向の解説です。Appleによる決算発表や、新製品・値下げの正式発表とは区別して読んでください。アイキャッチは生成したイメージで、実際の製品や流通現場の写真ではありません。
出荷台数が減っても、シェアが上がる理由
IDCのメーカー別表を整理すると、Appleより市場全体の縮小率が大きかったことが分かります。市場シェアは、台数そのものではなく、全体に対する割合です。
| 対象 | 2026年7〜9月の出荷 | 前年同期比 | 世界シェア(前年→今回) |
|---|---|---|---|
| Apple | 約590万台 | 11.3%減 | 8.5%→9.5% |
| PC市場全体 | 約6,270万台 | 20.1%減 | 100% |
シェアの変化は1.0ポイントの上昇です。出荷減少とシェア上昇は矛盾せず、同時に起こります。ニュースの「シェア増」だけを見て、販売台数も増えたと受け取ると、市場の状況を逆に理解してしまいます。
出荷は店頭販売や日本市場の数字と同じではない
IDCの注記では、出荷には流通経路向けとエンドユーザー向けが含まれます。集計する従来型PCはデスクトップ、ノート、ワークステーションで、タブレットはこの発表の対象外です。したがって、iPadの販売動向をこの数字に含めることはできません。
日本国内のMac販売台数、モデル別の人気、販売店に残る在庫をこの世界統計から特定することもできません。購入を検討する際は、市場シェアよりも、必要なアプリ・メモリ・接続端子など自分の条件に合う構成を先に確認する方が役立ちます。
買い時の判断に使うなら、統計と価格を分ける
今回の出荷統計だけで、国内のMacがいつ、いくら安くなるかは分かりません。出荷減を理由に一律の値下げを期待したり、シェア上昇を性能の優位性と読み替えたりする根拠にもなりません。国内での購入判断は、その時点の税込価格、構成、保証、納期を別に比較する必要があります。
また、これは暫定集計で、後に修正される可能性があります。次の四半期と比べる場合も、対象範囲や確定・暫定の違いをそろえることが大切です。次期製品の情報については、10月27日前後のMac・iPad mini発表をめぐる報道も、Appleの正式発表と分けて整理しています。


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