こんにちは、音楽ブロガーのベア三郎です。
人生には、恋愛関係での失敗や身近な人との別れ、悲しい出来事など、様々な辛い経験があるものだと思います。
そんな時、聴きたくなるのがバラード曲。バラードはゆったりとしたテンポで歌われることが多く、落ち着いた雰囲気を作り出すことができます。そのため、リラックスした状態になり、心身ともに安定する効果があると言われています。
時には思いっきり泣きたい時もありますよね・・・。
この記事では、洋楽好きの管理人が20年以上にわたって聴いていた洋楽バラードの中で、特に泣けると思う名曲バラードを紹介していきます。
Stay with Me – サム・スミス
イギリスのシンガー・ソングライター『サム・スミス』が2014年にリリースしたバラード・ナンバー。
サム・スミスの過去の失恋をもとに書かれており、この曲でグラミー賞を獲得したサム・スミスは『ありがとう。君にフラれたおかげでグラミー賞を獲れたよ』とスピーチしたことで有名です。
まるでゴスペルのような重厚なコーラスは、全てサム・スミスによる多重録音。美しい旋律の奥に、彼の苦い経験が見え隠れします。
この曲の歌詞は、短い恋愛の終わりを悲しみ、再び恋人と一緒にいたいという切ない気持ちを表現しています。
サム・スミスの独特のボーカルスタイルとともに、この歌詞は聴き手の心に深い感情を呼び起こすバラードの名曲ですね。
Someone Like You – アデル
アデルはイギリス出身のシンガーソングライターです。4歳から歌に夢中になり、16歳で作詞作曲を始め、デビューアルバム『19』は全英チャートで1位に輝き、翌年にはグラミー賞も獲得しています。
この曲は、アデルが18ヶ月付き合って、結婚すると思っていた彼氏と別れた実体験をもとに書かれています。
「Someone Like You」は、イギリスの歌手アデルの代表的な楽曲の一つで、2011年に発表されました。この曲は、ピアノの伴奏に乗せてアデルの独特のボーカルが心に沁みる、切なく美しいバラード曲として知られています。
この曲は、別れた恋人との再会を願い、その思いを歌詞に込めたものです。アデルの深い感情が込められた歌詞と、感情的に高まっていくメロディが、聴く人の心に強い共感を呼び起こします。
「Someone Like You」は、発表後すぐに世界中で大ヒット。アデルの抜群の歌唱力と、素直な感情表現が、この曲の魅力の一つであると言えます。
叙情的な歌詞と、叫びとも取れる彼女の悲痛な歌声が胸に刺さる名バラードです。
Time After Time – シンディ・ローパー
シンディ・ローパーは80年代から活躍するアメリカのシンガーソングライターです。
『Time After Time』は、1983年にリリースしたデビューアルバム『She’s So Unusual』からのシングルナンバーで、シンディ・ローパー初のヒット作になりました。
この曲は、シンディ・ローパー自身が書き下ろしたオリジナル曲で、深い感情を込めた歌詞が印象的なバラード曲として知られています。時間の経過とともに変わる恋愛や友情について歌っており、深い哀しみとともに希望を持つ気持ちを表現しています。
圧倒的なメロディセンスで、シンプルなキーボードシンセがシンディ・ローパーの独特な歌声を際立たせます。
『チッチッチ…』と続くパーカッションリズムが、時間が経っても色褪せない彼への想いを表現しているとも言われています。
Wake Me Up When September Ends – グリーンデイ
グリーンデイは、1987年にカリフォルニア州イーストベイ地域で結成されたパンク・ロック・バンドです。メンバーはビリー・ジョー・アームストロング(ボーカル、ギター)、マイク・ダーント(ベース)、トレ・クール(ドラム)の3人です。彼らの代表曲には、「American Idiot」「Basket Case」「Good Riddance (Time of Your Life)」などがあり、特にアルバム「Dookie」(1994年)のヒットによって世界的な名声を獲得しました。
グリーンデイは、社会的な問題や政治的な主題を扱った歌詞で知られており、特にアルバム「American Idiot」(2004年)は、アメリカの現代社会に対する批判的な視点が込められています。
パンク・ロックバンドなのに、ここまでの泣けるバラードを見事に歌い上げるのはさすが。
「Wake Me Up When September Ends」は、グリーンデイの感動的なバラードで、故郷に対する深い思い入れが歌われています。ボーカルのビリー・ジョー・アームストロングが書いたこの曲は、彼が若かりし頃に父を亡くした悲しみから着想を得たそうです。
音楽的には、エモーショナルで美しいメロディーと、彼の優れた歌唱力が際立っている名曲です。この曲は、グリーンデイの最も人気のある曲の1つであり、感情的なストーリーと素晴らしい演奏によって、多くのリスナーの心を捉えています。
ミュージック・ビデオも秀逸で、イラク戦争のために離れ離れになったカップルのリアルな姿が描かれています。日本じゃとても想像できないですが、出来がいいのでYouTubeで見てみるといいかも。
The A Team – エド・シーラン
エド・シーランは1991年生まれ、イギリス出身のシンガーソングライターです。グラミー賞やブリット・アワードを含む多数の音楽賞を受賞している実力派。
彼の音楽は、フォークやポップス、ヒップホップなど、多様なジャンルの要素を組み合わせたもので、誰もが親しみやすいメロディーと、ストーリーテリングに優れた歌詞が特徴的です。代表曲に「Shape of You」、「Thinking Out Loud」、「Photograph」などがあります。また、彼は慈善活動にも熱心で、自身の基金を通じて多数の支援活動を行っています。
この曲は、そんなエド・シーランが18歳の時に書いたもので、ホームレスのためのシェルター施設を訪れた際にインスピレーションを受けて書いたとされています。
タイトルの『The A team』とは、クラスAの薬物であるコカインの中毒者を指す隠喩。若くして麻薬中毒になってしまった女性ホームレスの実話に基づいた歌詞です。
歌詞では、麻薬中毒者であるこの女性の生活や苦悩が描かれています。歌詞の中で描かれる女性は、ストリートで売春をしてお金を稼ぎ、そのお金でドラッグを購入しているという設定です。しかし、歌詞はその女性を責めるのではなく、彼女の人間性や感情を強く描写しており、彼女が抱える悲しみや孤独を優しく表現しています。曲自体は、切ないピアノのメロディーが印象的で、シンプルなアレンジが歌詞の世界観を引き立てています。
とても重いテーマですが、美しい旋律と歌声で彩ることで、若い世代の心にも届く見事な作品に仕上げています。
If I Ain’t Got You – アリシア・キーズ
アリシア・キーズは1981年生まれのアメリカのシンガーソングライターです。
この曲は、彼女の親友だった歌手で女優の『アリーヤ・ダナ・ホートン』の死について書かれたナンバー。
『あなたがいなければ 富や名声なんて意味がない』
という歌詞の通り、分かち合える人がいなければ、人生は意味がありません。
魂を絞り出すような歌声に、思わず考えらせられる。そんなナンバーですね。
Don’t Speak – ノー・ダウト
ノー・ダウトは1986年に結成された、アメリカのスカ・パンクバンドです。
ノー・ダウトは、エネルギッシュでスリリングなスカ・パンクを得意とするバンドですが、『Don’t Speak』のようなエモーショナルなバラードを歌い上げる懐の深さも併せ持っています。
実はこの曲、ボーカルのグウェン・ステファニーと7年間付き合っていたバンドのベーシストとの別れをテーマにしたもの。
通常、別れた人とは顔も合わせたくないものですが、長期のツアー中だったため、毎日のようにお互い顔を合わせなければならず、この曲はそんな状況の中で生まれました。
ソウルフルな彼女の歌声が、筆舌しがたい悲痛な想いを想起させる、まさに名曲です。
More Than Words – エクストリーム
Extream(エクストリーム)は、1985年に結成したアメリカのヘヴィ・メタルバンドです。メタルにファンクの要素を取り入れたサウンドが特徴で、80年代のロックシーンを牽引した唯一無二のバンドと言えるでしょう。
Extremeの「More Than Words」は、1991年にリリースされた名曲バラードであり、そのアコースティック・サウンドとエモーショナルな歌詞が多くのファンを魅了してきました。
この曲は、アコースティック・ギターとハーモニー・ボーカルの美しい調和が特徴的で、シンプルなアレンジと演奏技術の高さが素晴らしいと言えます。また、歌詞には愛を伝える難しさや、言葉では伝えられない感情が込められており、多くの人々の心を打ち震わせることでしょう。
この曲は、グラミー賞にもノミネートされるなど、音楽史に残るバラードナンバーの1つとして高い評価を得ています。Extremeの音楽ファンはもちろんのこと、アコースティック・ギターの魅力に惹かれる音楽ファンにも強くおすすめできる1曲です。
『愛している』というのは簡単ですが、本当の愛には、その言葉以上に大切なものがあることを気付かせてくれます。
Brick – ベン・フォールズ・ファイブ
ベン・フォールズ・ファイブは、1993年にアメリカのノースカロライナ州で結成された3ピースバンド。
ロックでは当たり前だったギターの代わりに、ピアノをメイン楽器とする当時では珍しいバンドでした。今ではよく見かけるこの構成も、このバンドがハシリと言っても過言ではありません。
この曲は、ピアノ兼ボーカルのベン・フォールズが高校時代、当時の彼女が中絶しなければならなかった辛い過去を歌ったものです。
若くして中絶しなければならなかった二人。お金もなく、周りからは批判され、クリスマスプレゼントも売らなければならなかった過去。
キリスト教というお国柄、中絶がほとんど認められていないアメリカでしたが、この曲はベン・フォールズ・ファイブ最大のヒットナンバーとなりました。
All of Me – ジョン・レジェンド
ジョン・レジェンドは1978年生まれ、アメリカ出身のシンガーソングライターです。
All of Meは、2013年にリリースした4枚目のアルバム『Love in the Future』からのシングルで、
全米ビルボードチャートで1位を獲得しています。
『生意気で尖ったその性格も 不完全だからこそ 全て愛してる』
最後のこの曲は、最愛の妻へ送ったラヴソングです。
愛とは何か、考えさせられる名曲ですね。
ちなみにジョン・レジェンドは、映画『ラ・ラ・ランド』で、主人公のセブが、迷いながらも生活のために参加を余儀なくされるバンド『ザ・メッセンジャーズ』のリーダーとしてキース役を演じていました。劇中の音楽も、割とカッコよかったのを覚えています。
まとめ・感想
ここまでご覧いただき、ありがとうございました!
今回ご紹介した曲が、あなたの側に寄り添ってくれることを願っています。
それではまた別の記事でお会いしましょう。
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