こんにちは、音楽ブロガーのベア三郎です。
みなさんは、おうちでゆったりリラックスしたいとき、どんな曲を聴いていますか?
お気に入りのポップスもいいですが、そんな時はジャズバラードをオススメします。大人が愉しむための音楽として作られたジャズバラードは、どれも落ち着いた雰囲気があり、とってもロマンチック。
使われている楽器も、アコースティックな楽器が多く、優しい音色で現代社会に疲れた心を癒してくれます。
という訳でこの記事では、ジャズをこよなく愛する筆者が、バラードの名曲だけを厳選してご紹介します。普段、ジャズに親しみがない方でも楽しめる楽曲を中心に集めましたので、これからジャズを聴いてみたい方はぜひ参考にしてみてください。
よろしければ最後までお付き合いください♪
In the Wee Small Hours of the Morning
song by フランク・シナトラ
ジャズ・バラードの王様と言えば、ご存知フランク・シナトラです。低くて温かみのある歌声に誰もがうっとりすることでしょう。
『In the Wee Small Hours of the Morning』は、フランク・シナトラが歌った古典的なジャズバラードの一つです。この曲は、1955年にリリースされたアルバム『In the Wee Small Hours』に収録されており、デイヴ・マニングとボブ・ヒリアードが作詞・作曲を担当しました。
『In the Wee Small Hours of the Morning』は、深夜の静けさと寂しさを感じさせる独特の雰囲気が特徴です。フランク・シナトラの温かみのある声が、リスナーに心地よい安らぎを与えながら、夜の静寂と内省的な空気を伝えています。
シナトラは、曲のメロディにそっと寄り添うように歌い上げ、感情豊かな表現力でリスナーの心を捉えます。彼の独特のファルセットが、深夜の切なさとロマンスを見事に描写しています。
楽曲のアレンジは、繊細でシンプルなものですが、それが逆に曲の美しさを際立たせています。ピアノ、ベース、ドラムなどのアコースティック楽器が用いられ、やさしい音色が夜の情景を彩ります。
『In the Wee Small Hours of the Morning』は、フランク・シナトラの名曲の中でも際立った存在であり、ジャズバラードの歴史に名を刻んでいます。深夜の瞑想的な時間を過ごす際に、心に響くこの曲をお楽しみください。
Misty
Song by Ella Fitzgerald
『Misty』は、エラ・フィッツジェラルドが歌った魅惑的なジャズバラードです。この曲は、元々1954年にジャズピアニストのアーヴ・ガーナーが作曲し、後にジョニー・バークが歌詞を付けました。エラ・フィッツジェラルドは、1960年のアルバム『Ella Swings Brightly with Nelson』でこの曲を取り上げ、独自の解釈を加えて名演を披露しています。
『Misty』は、恋に落ちた状態を表現した詩的な歌詞と、美しいメロディが特徴の曲です。エラ・フィッツジェラルドの透明感あふれる歌声は、この楽曲にさらなる魅力を与えています。彼女の感情豊かな表現力で、恋愛の喜びや切なさをリスナーに伝えます。
エラの独特のスキャットも、この曲の魅力を引き立てています。彼女は、曲のメロディに自由に乗りながら、緻密なリズム感とフレーズを展開し、リスナーを魅了します。彼女の歌唱技術は、まさに圧巻であり、ジャズ界での名声を確立しています。
楽曲のアレンジは、オーケストラやビッグバンドをフィーチャーしたもので、煌びやかで洗練された雰囲気を醸し出しています。ホーンセクションや弦楽器などが、エラ・フィッツジェラルドの歌声を豊かに彩り、リスナーを夢のような世界へ誘います。
『Misty』は、エラ・フィッツジェラルドの代表曲の一つであり、ジャズバラードの名曲として広く知られています。彼女の素晴らしい歌唱力と感性が光るこの曲は、ジャズファンだけでなく、様々なジャンルの音楽ファンにもおすすめです。
I Could Write a Book
song by Harry Connick Jr.
ハリー・コニック・ジュニアの “I Could Write a Book” は、彼のデビューアルバム “25” に収録されている、ロジャース&ハートの古典的なスタンダード曲のカバーです。
“I Could Write a Book”は、1940年のミュージカル『Pal Joey(夜の豹)』のために作曲されたナンバーで、リチャード・ロジャースが作曲し、ローレンツ・ハートが作詞を担当しています。この曲は、恋に落ちた主人公が自分の感情を表現する様子を歌っており、その後も多くのアーティストによってカバーされてきたジャズスタンダードとなりました。
ハリー・コニック・ジュニアは、この古典的なスタンダードナンバーを甘くハスキーな歌声で見事に自身の曲として昇華しています。オリジナルの楽曲に敬意を払いつつも、古典的なジャズバラードに新しい命を吹き込み、自身の個性を織り込むという弱冠22歳とは思えない芸当です。
1989年に上映されたメグ・ライアン主演のラブコメディ映画『恋人たちの予感』のテーマ曲としても有名です。
Body And Soul
Song by ビリー・ホリデー
女性ジャズシンガーの先駆者となった伝説のジャズ・シンガー『ビリー・ホリデー』。
ビリー・ホリデーが歌う”Body and Soul”は、彼女の代表的な楽曲のひとつであり、その独特な歌声と感情表現で数多くの人々の心を捉えています。この曲は、ジョニー・グリーンが作曲し、エドワード・ヘイマン、ロバート・ソウル、フランク・アイルが作詞したジャズスタンダードで、多くのジャズミュージシャンによってカバーされてきました。
ビリー・ホリデーのバージョンは、彼女の哀愁漂う歌声が特徴的で、曲の持つ感情的な深みを引き出しています。ホリデーの独特なフレージングやタイミングは聴く者を魅了し、この曲が愛され続ける理由のひとつとなっています。
Blue Moon
song by フランク・シナトラ
1934年に『ロレンツ・ハート』により作曲されたこの曲は、映画『ベイブ』の中で、3匹のネズミたちが月夜の下で歌うシーンがなんとも可愛かった思い出があります。ジャズシーンでは有名なスタンダードナンバーで、数多くのシンガーがカバーしています。優しい歌声の中にも、どこかもの哀しい雰囲気が切ない1曲ですね。
シナトラの歌唱スタイルは、曲の美しいメロディーと歌詞をさらに引き立て、聴く人々の心に響きます。彼の滑らかな声と独特のフレージングは、「Blue Moon」の持つ切ない恋心を感動的に表現しており、音楽初心者でも楽しめるでしょう。
この楽曲が収録されているアルバムは、「Sinatra’s Swingin’ Session!!!」(1961年)で、フランク・シナトラが心地よいスウィング感溢れる楽曲を歌っています。アルバム全体が、シナトラの歌声とバンドの演奏が見事に調和した、エネルギッシュな作品となっており、聴く人々の心を躍らせます。
アルバム「Sinatra’s Swingin’ Session!!!」は、フランク・シナトラの代表作のひとつであり、彼の魅力が詰まった一枚です。このアルバムを聴くことで、シナトラの素晴らしい歌声や、ジャズやビッグバンドの豊かな世界に触れることができます。ぜひ、このアルバムを手に入れて、フランク・シナトラの魅力を心ゆくまで堪能してみてください。
Tenderly
song by サラ・ボーン
サラ・ボーンが歌う「Tenderly(テンダリー)」は、彼女の優れた歌声と感性が光る素晴らしい楽曲です。この曲は、ウォルター・グロスが作曲し、ジャック・ローレンスが作詞した美しいバラードで、心に染みるメロディーと歌詞が特徴です。
サラ・ボーンは、その独特な声質と表現力で「Tenderly」の持つロマンチックな雰囲気を見事に引き出しています。彼女の豊かな感情表現は、聴く人々の心に深く響き、恋愛の喜びや切なさを感じさせます。
この楽曲が収録されているアルバムは、「Sarah Vaughan with Clifford Brown」(1954年)で、サラ・ボーンとトランペット奏者のクリフォード・ブラウンが共演しています。アルバム全体の雰囲気は、ジャズ初心者にも親しみやすく、聴く人々の心を癒す力があります。
アルバム「Sarah Vaughan with Clifford Brown」は、サラ・ボーンの代表作のひとつであり、彼女の魅力がたっぷり詰まった一枚です。また、クリフォード・ブラウンの美しいトランペット演奏もアルバムの魅力を高めています。このアルバムを手に入れることで、サラ・ボーンの素晴らしい歌声に触れるだけでなく、豊かなジャズの世界に足を踏み入れるきっかけとなるでしょう。ぜひ、このアルバムを聴いて、サラ・ボーンとクリフォード・ブラウンの魅力を堪能してみてください。
Lullaby of Birdland
song by サラ・ヴォーン
ジャズの傑作として知られる『ジョージ・シアリング』による1952年の作品。『Lullaby of Birdland(バードランドの子守唄)』のバードランドとは、ニューヨークのジャズ・クラブ『バードランド』のことで、憧れの意味を込めたオマージュとなっています。サラ・ヴォーンやエラ・フィッツジェラルドといった著名女性ボーカリストたちが次々と歌って大ヒットとなりました。
サラ・ヴォーンが歌う「Lullaby of Birdland」は、彼女の美しい歌声とスウィング感が楽しめる魅力的な楽曲に仕上がっています。このナンバーは、さきほどの「Sarah Vaughan with Clifford Brown」(1954年)に収録されています。ジャズ初心者にも親しみやすいアルバムで、ジャズ初心者におすすめです。
My Funny Valentine
song by チェット・ベイカー
チェット・ベイカーが歌う「My Funny Valentine」は、彼の繊細で優しくも情緒豊かな歌声が魅力の楽曲です。この曲は、リチャード・ロジャースが作曲し、ローレンツ・ハートが作詞した美しいバラードで、心に残るメロディーと感動的な歌詞が特徴です。
ベイカーの歌唱スタイルは、曲の持つロマンチックなムードを素晴らしく引き出しており、聴く人々の心に染み入ります。彼の独特な声と表現力は、この曲の切ない恋心をリアルに伝え、音楽初心者であっても楽しむことができます。
この楽曲が収録されているアルバムは、「Chet Baker Sings」(1956年)で、チェット・ベイカーが素晴らしい歌声を披露しています。アルバム全体は、彼の繊細な歌声とジャズトリオの心地よい演奏が見事に調和した、癒しの作品となっており、聴く人々の心を和ませます。
アルバム「Chet Baker Sings」は、チェット・ベイカーの代表作のひとつであり、彼の魅力が詰まった一枚です。このアルバムを手に入れることで、ベイカーの素晴らしい歌声や、美しいジャズの世界に触れることができます。ぜひ、このアルバムを聴いて、チェット・ベイカーの優れた歌唱力を心ゆくまで堪能してみてください。
まとめ・感想
しっとりとした大人の雰囲気漂うジャズ・バラード。やっぱり、ジャズ・バラードって癒されます。ボーカルが入ることで、ジャズがグッと身近になりますので、ジャズをこれから聴いてみたいという方にも特にオススメです。中でもフランク・シナトラがスゴイのなんの。圧倒的な存在感で、いつ聴いても癒されます。
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