キャンプに欠かせないアイテムと言えば、テントやランタン同様に「クーラーボックス」が挙げられます。最近では、3泊以上のキャンプでも冷たさがキープできる高性能な「ハードクーラーボックス」まで登場。
その中でも本稿では、最も売れている「40リットル前後」のハードクーラーボックスと、手軽に使えるソフトクーラーボックスについてご紹介します。
クーラーボックスの選び方
クーラーボックスの役割を知ろう
キャンプにおけるクーラーボックスの役割についておさらいしておきましょう。
食品の鮮度保持
クーラーボックスは、保冷剤や氷と一緒に使用することで、食品を冷たく保ち、鮮度を維持するのに役立ちます。これにより、食材を長時間新鮮な状態で保存でき、キャンプでの食事を美味しく楽しむことができます。
飲料の冷却
クーラーボックスは、飲料を冷やすのにも適しています。特に暑い季節のキャンプでは、冷たい飲み物が手軽に用意できることで、より快適なアウトドアライフを楽しむことができます。
保温機能
一部のクーラーボックスは、保温機能も備えています。これにより、温かい食事や飲み物を温かい状態で保持し、寒い季節のキャンプでも快適に過ごすことができます。
安全に食品保管できる
クーラーボックスは、食品を密閉して保管できるため、虫や動物から守ることができます。また、衛生的な環境で食品を保管できるため、食中毒などのリスクを軽減することができます。
持ち運びに便利
クーラーボックスは、持ち運びに便利な設計がされていることが多く、キャンプ場までの移動や現地での移動が容易です。また、多くのクーラーボックスには収納スペースが十分に確保されており、食品や飲料を整理整頓して持ち運ぶことができます。
クーラーボックスの種類をチェック
クーラーボックスには、大きく分けて「ソフトクーラーボックス」と「ハードクーラーボックス」に分かれます。「ソフトクーラーボックス」は軽くて折り畳みでき、取り扱いは楽ですが、保冷力では「ハードクーラーボックス」が勝ります。
それぞれの特長
ソフトクーラーボックス
- 軽量: ソフトクーラーボックスは、素材が柔らかくて軽量であるため、持ち運びが簡単です。
- 収納性: 折りたたんでコンパクトに収納できるため、使わないときにスペースを取らず、キャンプやピクニックに持って行く際にも便利です。
- 柔軟性: 柔らかい素材でできているため、形状が不規則な食品や飲料も収納しやすいです。
ソフトクーラーボックスのメリットは、一日のピクニックやハイキング、短時間のアウトドアイベントに適していることです。また、場所を取らずに持ち運びやすいため、車に常備しておくのにも便利です。
ハードクーラーボックス
- 優れた保冷性能: ハードクーラーボックスは、厚い断熱材でできており、氷や保冷剤と一緒に使用することで長時間の保冷が可能です。
- 耐久性: 堅牢な素材でできているため、衝撃に強く、長期間使用することができます。
- 安定した収納: ハードクーラーボックスは、しっかりとした形状を保つことができるため、食品や飲料の収納が安定しています。
- 車に重ねて積み込みできたり、テーブル代わりに使えるのも便利です。
ハードクーラーボックスのメリットは、長期間のキャンプや、大量の食品や飲料を保冷・保温する必要がある場合に適しています。また、耐久性が高く、長期間使用できるため、繰り返し使うことができます。
結論として、どちらのクーラーボックスを選ぶかは、使用目的や持ち運びの状況に応じて決めることが適切です。短期間で軽量さや収納性が重要な場合はソフトクーラーボックスが適していますが、長期間の保冷性能や耐久性が重要な場合はハードクーラーボックスが適しています。使用状況やニーズに合わせて、最適なクーラーボックスを選ぶことで、アウトドアをより快適に楽しむことができます。また、予算や容量、デザインなどの要素も考慮して、自分に最適なクーラーボックスを選んでください。両タイプのクーラーボックスには、さまざまなブランドやモデルがありますので、機能や評価を比較検討することが重要です。
容量の目安
1泊2日のキャンプで必要とされる容量
- 60L前後:大人4 ~ 5人
- 50L前後:大人2 〜 3人 + 子ども2人
- 40L前後:大人2人 + 子ども1人
- 30L前後:大人2人
デイキャンプや1泊程度のキャンプであれば、保冷剤をしっかり入れておけばソフトクーラーボックスでも大きな問題になることはないと思います。ただ、2泊以上するのであれば、40L以上のハードクーラーボックスが欲しいところ。入りきらない場合は、傷みやすい肉類以外をソフトクーラーボックスに入れるなど、組み合わせて使うと経済的です。
目安として、容量別にビールやペットボトルがどれくらい入るか表にしてみました。
容量 | 350ml缶 | 500ml缶 | 500mlペットボトル | 1.5Lペットボトル |
---|---|---|---|---|
7L | 9本 | 6本 | 6本 | 3本 |
14L | 18本 | 12本 | 12本 | 6本 |
25L | 36本 | 17本 | 17本 | 8本 |
35L | 48本 | 21本 | 21本 | 10本 |
47L | 60本 | 28本 | 28本 | 15本 |
ハードクーラーボックスにはお肉類、ソフトクーラーボックスには飲み物系と、使い分けるといいですよ!
YETI Tundra 45
ハードクーラーボックスの代名詞的存在とも言えるのが、こちらの「YETI Tundra(イエティ ツンドラ)」シリーズです。本場アメリカでも有名キャンパーがこぞって利用しており、国内のキャンプ場でもチラホラ見かけるようになってきました。
特徴は、独自開発の圧力注入された厚さ約3センチのウレタン断熱素材(PermaFrost)。
厳しいテキサスの夏日であっても、冷たさをがっちりキープできる強者です。
外寸:横幅64.8 x 奥行40.6 x 高さ39.4 cm
重量:10.9 kg
容量:45 QT(約 43 L)
アンプラグドキャンプ 45QT
新進気鋭の国内ブランド「アンプラグドキャンプ」の45リットルハードクーラーボックスです。国内ブランドなので、作りはもちろん、サポートも安心です。
クーラーボックス本体の中に、断熱材のポリウレタンを3センチ程度充墳。気密性を高めるため、蓋と本体一体型の生産方式を採用しており、質の高い保冷力を発揮します。
メーカーが氷を目一杯に詰めてテストしたところ、3日後に18%の氷が残る保冷力を発揮したとのことで、性能的にも YETI と同等の保冷力が期待できます。
外寸:横幅65.2 x 奥行42 x 高さ40 cm
重量:10.9 kg
容量:45 QT(約 43 L)
ICE AGE cooler (アイスエイジ) クーラーボックス 45QT
ICE AGE coolerはちょっとごついのですが、5cmの断熱材を採用しており、強力な保冷能力が魅力のクーラーボックスです。
筆者もこちらのハードクーラーボックスを愛用中で、3泊4日の夏キャンプで大活躍しました。
さすがに4日目の朝は冷気だけが残る状態でしたが、さすがハイエンドクーラーという性能でした。左右の角に栓抜きが付いていて、これが意外と便利です。
外寸:横幅67.8 x 奥行41.8 x 高さ41.3 cm
重量:13.2 kg
容量:45 QT(約 43 L)
ORCA Coolers/オルカクーラーズ 40クォート
アウトドア愛好家であるアメリカ・テネシー州の創業者が、他にはないハイエンドクーラーを求めて製品化した高性能ハードクーラーボックスです。
氷が約10日持つと言われていますが、材質やサイズ、購入者のレビューやコメントからは、YETIやその他のハイエンドクーラーと同クラスの性能のようです。
とはいえ、高性能な保冷性は間違いないですし、ORCA=シャチのロゴも可愛くて素敵だと思います。
外寸:横幅65 x 奥行45 x 高さ44 cm
重量:13 kg
容量:40 QT(約 38 L)
デザインも諦めたくない!CHUMSクーラーボックス
キャンプ場で注目を浴びること間違いなし!
さすがCHUMSのクーラーボックスです。真っ赤なカラーリングにでっかく書かれた『CHUMS』ロゴ。
容量もたっぷり54Lありますので、連泊にも対応できます。しっかりウレタンフォームが注入されており、保冷能力もバッチリ。
ドレインコック (水抜き栓) 、栓抜きも付いており、機能面も十分と言えます。
何より、このレトロなデザインが堪りませんよね。
難点は大人気すぎて入手困難なところでしょうか。。
外寸:横幅58 x 奥行36.5 x 高さ42 cm
重量:7.3 kg
容量:54 L
DODソフトクーラーボックス
極厚の断熱材が採用されており、ソフトクーラーボックスでありながら、確かな保冷能力を誇ります。DODのロゴもかわいいですよね。
ソフトクーラーボックスは、軽くて畳めるので持運びや収納に便利。ハードクーラーボックスと使い分けたり、併用したりと1つは持っておきたいアイテムです。
外寸:横幅58 x 奥行31 x 高さ36 cm
重量:2.2 kg
容量:46 L
ロゴス(LOGOS) クーラーバッグ ハイパー氷点下クーラー
アイスクリームを13時間保存できる高性能クーラー
信頼できる国内メーカーであるロゴスから、アイスクリームが13時間溶けないことで有名なソフトクーラーボックスです。性能もさることながら、使わないときは小さく折り畳めるのも嬉しいポイント。
外寸:横幅39 x 奥行30 x 高さ29 cm
重量:1.5 kg
容量:20 L
ロゴス(LOGOS) 保冷剤 倍速凍結・氷点下パックM 長時間保冷
保冷剤はLOGOS『倍速凍結』氷点下パックがおすすめ
せっかく良いクーラーボックスを買ったのに、保冷剤の性能が低いとせっかくの保冷力を活かせません。その中でも、キャンプブロガーのベア三郎のオススメは『LOGOS 倍速凍結 氷点下パック』です。キャンプに出掛ける2日以上前から凍らせておき、半日以上前からは家庭の製氷氷でクーラーボックスを冷やしておくといいですよ。
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