皆さん、こんにちは。音楽ブロガーのベア三郎です。
テレビの音をまるで映画館のようにグレードアップしてくれるサウンドバー。今回は、数あるサウンドバーの中から、筆者も発売から約2年愛用しているSONY HT-G700について紹介します。
実売価格は約6万円とミドルクラスの価格帯ながら、高さ方向の立体音響を表現する「Vertical Surround Engine」や前後左右のサラウンドを表現する「S-Force PROフロントサラウンド」を搭載。また、迫力ある低音を実現する「ワイヤレス・サブウーファー」が付属しており、簡単におうちシアターが実現できます。
Dolby Atmosにも対応!手軽に3D音響が味わえますよ。
この記事では、家電製品アドバイザーの筆者が、SONY HT-G700を約2年使用した経験から詳しくレビューします。購入を検討中の方は、ぜひ参考にしてください。
- ワイヤレスサブウーファーによる重低音
- ドルビーアトモス対応で手軽に3D立体音響が楽しめる
- センタースピーカー搭載でセリフが明瞭
- ダイナミクスが正確で小さな音もクリア
- 他のミドルクラスと比べて少し高価
SONY HT-G700の概要
主なスペック
製品名 | SONY HT-G700 |
サイズ | W: 980mm x H:64mm x D:108mm |
スピーカー構造 | 3.1ch フロント × 2(100W) センター × 1(100W) サブウーファー × 1(100W) |
入出力端子 | HDMI出力(eARC/ARC) × 1 HDMI入力 × 1 光デジタル入力 × 1 USB Type-A × 1(ファームウェアアップデート用) |
Bluetooth | 5.0(SBC/AAC) |
サウンドモード | オートサウンド シネマ ミュージック スタンダード IMMERSIVE AE ナイトモード ボイスモード |
バーチャルサラウンド | S-Force Pro Vertical Surround Engine Dolby Speaker Virtual Dolby Atmos DTS Virtual:X |
アンプタイプ | S-Master |
主な特徴
- バーチャルサラウンド技術を大画面化するTVに合わせて最適化し、サラウンド音場を拡大
- 最新の音声フォーマット「ドルビーアトモス」「DTS:X(R)」に対応
- 声やセリフが聞き取りやすい センタースピーカー搭載
- ソニー独自の「Vertical Surround Engine」搭載
- 前方のスピーカーだけで臨場感豊かなサラウンドを実現する「S-Force PROフロントサラウンド(TM)」
- リモコンワンタッチで立体音響を楽しむ「Immersive AE」ボタン
- 迫力の重低音を再生するワイヤレスサブウーファー
- 原音に忠実なサウンドを実現するデジタルアンプ「S-Master(TM)」
- 4K信号とHDR信号のパススルーに対応
- ブルーレイディスクの高音質ロスレス音声フォーマット「Dolby True HD」「DTS-HD」に対応
サブウーファーによる大迫力の重低音に加え、上下左右+高さを表現するバーチャルサラウンド「Dolby Atmos」に対応。TVサイズの応じてバーチャルサラウンドの音場を拡大してくれるので、映画やライブ映像を映画館並みの音響で楽しめます。IRリピーターも背面に設置されているので、テレビのリモコンを遮ることなく設置できます。
これさえあれば手軽におうちシアターが実現できます!!
付属品
付属品はこんな感じです。リモコン(乾電池付き)、HDMIケーブル、AC電源コード、壁掛けガイド、製品登録カード、保証書、クイックセットアップガイド、取扱説明書となっています。
HDMIケーブルが付いてくるので、買ったらすぐにつかえます!
シンプルで使いやすいリモコン
リモコンは手元に馴染むスリムサイズです。サラウンドやナイトモードなど、サウンドモードごとにボタンが付いているので、切り替えが直感的に行えます。サブウーファーのボリューム調整も手軽に調整可能。IMMERSIVE AEをONにして低音を上げれば、おうちシアターのできあがり!
豊富な接続ポート
背面にTVにつなぐためのeARC/ARCに対応したHDMI出力端子が1つ、HDMI端子がないテレビをつなぐための光デジタル音声端子が1つ備わっています。HDMI入力もついており、ブルーレイレコーダーやApple TVなどのSTBとつなげば、Dolby TrueHDやDTS-HD、Dolby Atmosなど高音質なサウンドが楽しめます。
SONY HT-G700の音質は?
さて、肝心の音質はどうでしょうか。約2年にわたり、映画、テレビドラマ、アニメ、YouTubeやNetflixなどをみてきた感想です。
おうちシアターはこれでOK!
結論からいいますが、2年間つかった感想は「大満足」です。音質は文句ありませんし、テレビのサウンドとの差は明確。映画やスポーツ、ライブ映像などが圧倒的な臨場感で楽しめます!!
充実のサウンドモード
シーンに応じて切り替えできる「サウンドモード」がお気に入り。映画を見るときは「IMMERSIVE AE」をONにし、家族が寝静まったあとは「ナイトモード」が便利です。小さい音でも音の輪郭がハッキリして、大河ドラマなど少しでも迫力が欲しいときに重宝しています。また、ニュースやドラマなどでは「ボイスモード」で声が聞き取りやすく。どれも機能的に優秀で、さすがソニー!という感じですね。
Apple TV+やNetflixなどのDolby Atmos対応コンテンツも楽しめます。前後左右のサラウンドに加え、頭の上から音が降ってくるような感覚に。
ただし、高さ方向の専用スピーカーがあるわけではないので、結構ボリュームを上げないと体感できないのが少し残念なところです。期待しすぎは禁物ってところですね。
ド迫力の低音
外付けサブウーファーの威力は抜群!音量を上げると空気が震え、まるで映画館のような重低音が味わえます。ワイヤレスなので、電源コンセントさえあれば設置できるのも嬉しいポイント。
映画を観るのにピッタリな重低音サウンド!
隣家を気にしちゃうレベルなのでくれぐれもボリュームに気を付けてください!
SONY HT-G700のメリット
合計400Wのパワフルアンプでとにかくサウンドが◎
最大出力を400Wに設定しているため、迫力あるサウンドが楽しめます。サウンドバーの出力が400Wあることのメリットは、迫力のある音を楽しめることです。大音量で再生する場合でも、音が割れることなくクリアに聞こえるため、映画や音楽をより臨場感たっぷりに楽しめます。
また、高出力であるため、部屋全体にサウンドを広げることができ、迫力ある音響体験が得られます。SONY HT-G700はパワフルアンプにより、サウンドバーが持つ機能を最大限に引き出すことができるため、高品質な音響体験を実現できます。
ドスンと響く、シネマ級の重低音
SONY HT-G700は、独立型サブウーファーを搭載しているため、「圧倒的な重低音」で映画が楽しめます。特に、迫力のあるシーンや大音量で再生する場合には、サブウーファーが生み出す低音の振動が、まるでその場にいるかのような臨場感を演出してくれます。
また、HT-G700のサブウーファーはワイヤレスで接続できるため、スピーカーケーブルなどの配線に悩まされることなく、自由に設置することができます。これにより、スタイリッシュなデザイン性を損なうことなく、迫力のある音響体験を楽しむことができるんです。
Dolby Atmos・DTS:X対応で3D音響も楽しめる
Dolby Atmos・DTS:Xは、従来の5.1chや7.1chに加え、天井や高い位置にあるスピーカーを活用し、立体的な音場を再現するサラウンド方式です。
SONY HT-G700には高さ方向のスピーカーは搭載されていませんが、仮想的に高さ方向の立体音響を表現する「Vertical Surround Engine」と前後左右のサラウンドを表現する「S-Force PROフロントサラウンド」が高さ方向に拡張されています。
例えば、映画やドラマの中で雨が降るシーンを思い浮かべてみてください。従来のサラウンドシステムでは、雨音はあくまでも左右から聞こえるだけでした。しかし、HT-G700のDolby Atmos・DTS:Xに対応したサウンドバーは、高さのあるスピーカーが音を拡散するため、雨音が上から降り注いでいるかのような臨場感を実現することができます。
SONY HT-G700のデメリット
他のミドルクラスと比べて少し高価
SONY HT-G700は他の同じ性能のサウンドバーと比較してやや高価ですが、その価格に見合う価値があると言えます。先ほどのメリットに加え、Bluetooth接続によるワイヤレスでの音楽再生や、スマートフォンとの接続も簡単に行えます。
そして何よりSONYが培ってきた高品質な音響技術により、同クラスのサウンドバーの中では頭一つ抜けた高音質でクリアなサウンドが堪能できます。
これらの機能や性能を総合的に考慮すると、高価ではあるものの、その分の価値があると言えるでしょう。
まとめ:買って損なし。ミドルクラスサウンドバーの決定版!
今回はソニーのミドルクラスのサウンドバー「SONY HT-G700」について、約2年使った感想をレビューしました。テレビの薄型化に伴い、どうしてもサウンドが犠牲になっている機種が多く、サウンドバーの導入はもはや必須とも言える状況。そんな中、6万円前後でおうちシアターが実現できるSONY HT-G700はコロナ時代を切り抜ける頼もしいパートナーと言える存在です。
一方、ドルビーアトモス対応ですが高さ方向の専用スピーカーが無いのも事実。どうしてもバーチャル3Dだと満足できないという方は、SONY HT-A7000やSONY HT-A9などのハイエンドモデルを選択する必要があります。
10万円を超えるようなハイエンドクラスまでは要らないが、本物のサウンドバーが欲しい方にはうってつけのモデルです。ほぼ毎日、音質の良さを実感しており、我が家では「本当に買ってよかった家電のひとつ」になっています。
サウンドバーはサブウーファー付きのモデルをオススメします!!
以上、ベア三郎でした!
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