どうも、音楽ブロガーのベア三郎です。
日本でも親しみやすい音楽として人気のボサノバ。いまではBGMの王様として、どこに行ってもよく耳にします。
あのやさしい歌声に興味を惹かれて「ちょっと家でも聴いてみようかな?」と思うことはないでしょうか。
ところが、いざ本格的に聴いてみようと思っても「一体どれから聴いたらよいのやら」という方も多いのではないでしょうか。
そこで本稿では、「ボサノバ初心者の方にわかりやすい」をテーマに、ボサノバのオススメ曲を紹介していきたいと思います。
目指せ、ボサノバ通♪
ボサノバとは?
ボサノバの名曲をご紹介する前に、少しだけボノサヴァのルーツについて触れておきましょう。
ボサノバ(ボサノバ)とは、1950年の中頃、ブラジルの若きアーティスト達が、ジャズとサンバを融合させて作ったのが始まりとされています。
やさしく語りかけるような「ウィスパーボイス」と呼ばれる歌い方が特徴で、曲もポップに聴こえますが、実は革新的なコード進行と、緻密に計算された構成で作られています。
この革新的な音楽性が話題を呼び、1950年代後半から1960年代にかけて、世界中でボサノバ・ブームが到来しました。
情熱的なラテンの国で生まれた音楽ですが、あの独特な歌声に癒しを感じる方も多いのではないでしょうか。
The Girl from Ipanema(イパネマの娘)
ボサノバといえば、まずはこの曲。ボサノバの生みの親、アントニオ・カルロス・ジョビン作曲の「イパネマの娘」です。
歌っているのは、ジョビンとともにボサノバを創生したとされるジョアン・ジルベルト。イパネマビーチを歩く、一人の美しい少女をバーから眺めている時に思いついたそうです。
この曲が収録されているアルバム「ゲッツ/ジルベルト」はボサノバ屈指の名盤。
収録アルバム
こちらのアルバムは、ジャズ・サックス奏者のスタン・ゲッツとジョアン・ジルベルトが1964年にリリースした作品で、作曲者であるジョビンもピアノで参加しています。
ボサノバは、まずこの一枚を買えば間違い無いでしょう。
Corcovado(コルコヴァード)
こちらもボサノバを代表する名曲で、先ほどのアルバム「ゲッツ/ジルベルト」にも収められている「コルコヴァード」です。日本人ボサノバ歌手の小野リサさんもカヴァーされています。
コルコバードとは、リオデジャネイロにある標高710mの丘のこと。頂上にある両手を広げたキリスト像が有名ですね。
この曲を聴いていると、時間の流れがとっても緩やかに感じます…。
こちらの「ボッサ・カリオカ」は、ジョビンの息子と孫をプロデューサーに迎え、ボサノバ生誕の地であるリオ・デ・ジャネイロで録音した小野リサさんのベスト盤♪
収録アルバム
ボサノバ入門の1枚として最適です。ジョアン・ジルベルトが歌ったバージョンと、聴き比べてみるのも楽しいですね。
Wave(波)
これまたジョビンによる作品で、ボサノバの有名なスタンダードナンバーとなっています。
原曲はインストルメンタルで、こちらはジョアン・ジルベルトのカヴァーです。
原曲が収められているアルバム「Wave」は、イパネマの娘が収録されている「ゲッツ/ジルベルト」と双璧をなすボサノバの名盤。イージーリスニングにおける金字塔と言われるアルバムです。
収録アルバム
原曲のアルバム(インストルメンタル)
名アレンジャー『クラウス・オガーマン』によるストリングスや管楽器のアレンジが素晴らしく、ジョビンのメロウな作曲能力をうまく引き出しいます。
フランク・シナトラが歌うボーカル入りバージョンも有名です。
How Insensitive(お馬鹿さん)
ブラジルを代表するボサノバ歌手「アストラッド・ジルベルト」の代表曲です。恋の終わりを悔いる、男の心情を歌っています。
タイトルの「Insensitive」は無神経という意味ですが、邦題は「お馬鹿さん」と訳されています。
この曲もジョビン作曲のボサノバの名曲で、アストラッド・ジルベルトが英語で歌い、アメリカで大ヒットしました。
ほかにもオリビア・ニュートン・ジョンや、フランク・シナトラなど、著名なアーティストたちによってカヴァーされています。
収録アルバム
アストラッド・ジルベルトとジョアン・ジルベルトは、この出会いをきっかけに結婚します。ところが、結婚生活は長くは続かず、5年ほどで別れてしまいました。
アストラッド・ジルベルトの記念すべきデビューアルバム。1965年のアルバムとは思えないフレッシュな彼女の歌声を堪能できます♪
Agua de Beber(おいしい水)
1963年にジョビン作曲したボサノバの名曲で、アストラッド・ジルベルトとの相性は抜群です。
陽気なサンバのリズムにアストラッド・ジルベルトのウィスパー・ボイス。
『これぞボサノバ!』といった雰囲気を醸し出しています。
ちなみにこの曲は、男を水、女を花と例えて、両者の切っても切れない関係を歌ったもの。
また、水にはドラッグや媚薬の隠語的な意味合いもあったりするので、そういった意味も合わせて聴くと、また違った雰囲気を味わえます。
先のほどのアルバム「THE ASTRUD GILBERTO ALBUM」に入っています。
Recado Bossa Nova(リカードボサノバ)
リカード・ボサノバ(英語題The Gift!)は、1959年にジャルマ・フェヘイラが作曲したボサノバを代表するスタンダードナンバーです。
元の楽曲に歌詞はありませんでしたが、ポール・フランシス・ウエブスターによって『The Gift』と名付けられた英詞もあり、アメリカの歌手イーディー・ゴーメが歌い、大ヒットしました。
収録アルバム
名曲The Giftを含む、ボサノバの魅力がたっぷり詰まった初心者必聴の1枚です♪
Manhã de Carnaval(カーニバルの朝)
この曲は1959年に公開された映画「黒いオルフェ」のためにルイス・ボンファが作曲しました。
邦題では「カーニバルの朝」と訳され、ここに挙げたボサノバの名曲の中でも、とくに美しい旋律です。
この曲はブラジルの女性歌手、アストラッド・ジルベルトの1965年のアルバム「The Shadow of Your Smile」によるカヴァーが最も有名です。このアルバムは全体的に落ち着いた雰囲気で、癒し感たっぷり。
収録アルバム
同アルバムに収録されている「Fly Me to the Moon」も必聴です。アストラッド・ジルベルトの、もの悲しげで美しいボーカルがとてもマッチしています。
Mas que Nada(マシュ・ケ・ナダ)
ラストはサンバの爽快なリズムが特徴的な1曲「マシュ・ケ・ナダ」です。ブラジルのシンガーソングライターであるジョルジ・ベンによって作曲されました。
この曲はセルジオ・メンデスによる1966年のアルバム「Herb Alpert Presents」が世界的に大ヒットしたことで一躍有名になりました。
有名な「One Note Samba」をはじめ、聴きやすく、明るい感じのボサノバが詰まっています。1枚持っていても損はないアルバム♪
まとめ・感想
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
ボサノバの心地いいサウンドはホント癒されますね。まとめながらなんとも幸せな気分になりました。
ボサノバはやさしい歌声とは裏腹に、とっても情熱的な愛を歌っている曲が多く、ぜひその歌詞にも注目して聴いて貰えればと思います。
最後に、本稿で少しでもボサノバの魅力が伝われば嬉しいです。
それでは、また別の記事でお会いしましょう。
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