皆さん、こんにちは。ガジェットブロガーのベア三郎です。
発売から待つこと数日。ついに、Apple Watch Series 8 がやっと届きましたー!
スマートウォッチ市場の約3割を占め、圧倒的な人気を誇るApple Watch。ところが、シリーズ8は目新しい機能がないと言われています。実際、シリーズ7と比べても、外観はほぼ同じ・新機能も驚きは少ないというのが実情。
その理由は、どうやらUltraにあるようです。Appleはハイエンドモデルとして新たに加わったUltraに変化を任せました。ついに、Garminの牙城を崩す時が来たといえるでしょう。Ultraに比べると、このSeries 8は無難なマイナーチェンジのように見えます。ところが、これがAppleの戦略。低価格モデルのSEも合わせて、ハイエンド・ミドル・エントリー の3拍子を揃えることが目的だったみたいです。
選ぶ側からすると、選択肢が広がるのは嬉しいことです。より自分に合ったスマートウォッチが探せるという訳ですね。
この記事では、新しくなったApple Watch Series 8についてレビューします。買い替えを考えている方、初めてApple Watchの購入を考えている方に向けて、参考になれば幸いです。
Apple Watch Series 8 レビュー
デザイン
丸みを帯びた美しいデザインですが、Apple Watch Series 8 と Apple Watch Series 7の違いはほとんどありません。これなら、大抵のケースや保護フィルムは流用できそうな気がします。
ベゼルもとても狭く、45mmモデルなら Apple Watch Series 6と比べて画面が20%も大きくなっています。先日発表されたwatchOS9では、メッセージアプリで日本語キーボードも使えるように。
お世辞にも細くはない筆者の指でも問題なく操作できます。
アクションボタンが欲しかった
Apple Watch Ultraでは、ボタン一つで登録しておいたアプリが呼び出せる「アクションボタン」が物理的に備わっています。Apple Watch Series 8にもあるといいのですが、ちょっとゴツくなるので、それはそれで受け入れられない層がでてきそうです。
バッテリーは相変わらず18時間
Apple Watch Series 8の完成度は高いのですが、唯一不満があるとすれば、バッテリー時間。新しいモデルに期待したものの、Series 8もSeries 7と同じ18時間でした。これでは1日使って、さて寝ようかという時に睡眠アプリを使いたいのですが、残り40%ほどで少し不安になります。また、朝起きてそのままランニングにでも出掛けようものなら、充電できずに1日を過ごすことになります。
ところが悲観することなかれ。watchOS9で新しく導入された「低電力モード」なら、約36時間使えるようになりました。watchOS8までの「省電力モード」に代わるApple苦肉の策で、低電力モードでは常時表示ディスプレイ、一部のWiFi通信、心拍数や血中酸素濃度などのリアルタイム計測が利用できなくなります。常時表示ディスプレイが機能しなくなるのは個人的に辛いですが、124,800円 もするApple Watch Ultraと同じ36時間バッテリーになるって考えれば耐えられなくもないです。
低電力モードで使えば気分はUltra ♪
バッテリー駆動時間は概ねバッテリーサイズに依るので、Ultraくらいの大きさじゃないと大容量バッテリーは搭載できないのも事実。ちなみにSeries 8は308mAh、Series 7なら309mAh、Ultra はなんと542mAhのバッテリーが搭載されているそうです。Series 7/8に比べて、約75%も大きい計算ですね。これは仕方ないか。
バッテリー駆動時間を求めるなら、迷わずUltraということですね。
Apple Watch Series 8 (watchOS9)の新機能
皮膚温度センサー
Series 8で新たに実装された皮膚温センサーは、すぐに誰もが思い浮かべるような温度計の役割は果たしません。体温が37度になったら発熱アラートを出してくれる訳でもないです。
それは、月経周期を深く理解するための新しい方法。 Apple Watch Series 8が、革新的な新しい皮膚温センサーを搭載。あなたが眠っている間の皮膚温を記録するので、時間の経過による変化を見ることができます。周期記録アプリはそのデータを使い、過去にさかのぼり排卵のタイミングを推定して家族計画をサポート。心拍数や記録された周期のデータと組み合わせることで、自分の月経周期についての詳しい情報もチェックできます。
引用:Apple
Appleによれば、あくまで睡眠時に皮膚温度を計測し、月経周期を知るためのセンサーのようです。なお、データは暗号化されて安全に保存されており、データはいつでも消去できるようになっています。
watchOS9では月経周期の予測だけに使われている皮膚温センサーですが、今後の展開が楽しみです。
衝突事故検出
Series 8では、新たに改良された3軸ジャイロスコープと、最大256Gの衝撃を検知可能な高重力加速度センサーが搭載されました。これにより、自動車事故を自動検知し、緊急通報サービス(日本では119番)に電話と、予め設定しておいた宛先に位置情報を送信してくれます。出番が無いことを祈るばかりですが、いざという時、Apple Watchが命を救ってくれるかもしれません。
新設計のコンパスアプリ
watchOS9では、コンパスアプリも再設計されました。注目したいのは、GPSを使った「バックトレース」機能。バックトレース機能とは、GPSを使ってユーザーが移動した経路を表示するもので、迷ったときに足取りを追うことができます。Ultraのために追加された機能に思われがちですが、実はwatchOS9の機能なのでSeries 8やSEでも使えます。迷子になったら「足取りをたどる」をタップするだけで、これまでの足取りを追うことができます。
アウトドアや旅先で重宝するかも!
初めて購入するなら8かSEか
SEのコストパフォーマンスは本物
初めて購入する方におすすめなのは、Apple Watch SE(第2世代)です。Apple Watch Series 8が59,800円からに対し、SEは37,800円から。コストパフォーマンスに優れており、スマートウォッチがどんなものなのか知るには打ってつけのデバイスです。
Apple Watch Series 8も、もちろんおすすめしますが、ほとんどの機能はSEでも十分。足りない機能といえば、常時表示ディスプレイ、心電図、血中酸素濃度、月経周期の予測機能です。メールやメッセージを確認したり、ワークアウトや心拍数の記録など、およそ8割のことはSEでもこなせます。
判断基準は常時表示ディスプレイ
ここで判断基準となるのが、常時表示ディスプレイです。この機能が無いと、一瞬ですが時計が表示されるまでラグが生まれます。Series 5までのApple Watchはすべてそうだったので、慣れてしまえば全く問題ありません。
ですが、どうしても常時表示ディスプレイにこだわるなら、Apple Watch Series 8をおすすめします。
買い替える必要は?
あなたがもし、Series 6/7を持っているなら買い替える必要は無いと思います。Series 3/4/5を使っている方は、そろそろ買い替え時。それだけ常時表示ディスプレイの存在は大きいです。画面も少しだけ大きくなっていますし、動作もサクサク。
ちなみにSeries 2以前を使っている方は、迷わず買っちゃいましょう。全く別次元の時計になっていますよ。
まとめ
Apple Watch Ultraと最後まで迷いましたが、やっぱり価格を考えると断然Series 8でした。Series 7から劇的な進化は見られなかったものの、皮膚温センサー・256Gの衝突事故検出・IP6Xの防塵性能を追加するなど、スマートウォッチとして着実に進化しています。既に高い完成度を誇るスマートウォッチに、毎年のように新機能を追加してくれるAppleに惜しみない拍手を。
という訳で、次回作はバッテリー36時間対応をお願いします!!!
以上、ベア三郎でした!
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