どうも、ジャズ大好き管理人のベア三郎(@Music_bearblog)です!
Jazz(ジャズ)を知りたければ、とっつきやすいジャズスタンダードから入るのがおすすめ!
ジャズスタンダードとは、時代を超えて永く愛されてきた、ジャズの定番曲のこと。映画の挿入歌やポップスなんかもあって聴きやすく、いずれも洗練された名曲揃い!
まさに世代を超えたロングヒット曲♪
だから、「ジャズって何から聴けばいいのかわからない」というジャズ初心者にぴったりと言えます。
本記事では、ジャズ初心者でも聴きやすいをテーマに、おすすめのスタンダード・ナンバーを紹介します。
お気に入りのジャズナンバーがきっと見つかります♪
Autumn Leaves(枯葉)
まず最初にご紹介するのは、ジャズスタンダードの中でも定番中の定番「Autumn Leaves(枯葉)」です。
フランス映画音楽の巨匠ジョゼフ・コズマが1945年に作曲したシャンソンが元になっています。
この曲はシンプルなのに奥が深く、素人から玄人まで、幅広いジャズプレイヤーから人気があります。
特にコーラス部分のコード進行が面白く、ジャズの真髄であるアドリブで個性を出し易い曲でもあります。
そのため「枯葉」は、『ジャズは枯葉に始まり枯葉に終わる』とまで言われているほど。
こちらはモダン・ジャズ界の巨匠、マイルス・デイヴィスの演奏もかっこいいです。1950年3月9日から1958年3月9日までの期間に録音されたコンピレーションアルバムに収録されています。
When You Wish Upon A Star(星に願いを)
有名なアニメーションのテーマ曲も、立派なジャズスタンダード。
1940年に公開された映画『ピノキオ』の主題歌で、声優だったクリフ・エドワーズが歌ってアカデミー賞を獲得しています。
こちらの演奏は、ビル・エヴァンス (ピアノ)、ジム・ホール(ギター)、フレディ・ハバート(トランペット)という、各楽器を代表するプレイヤーたちの豪華競演となっています。
中でも鍵盤の詩人とも言われるビル・エヴァンスは、その叙情性溢れる演奏から、今でもジャズファンから根強い人気があります。
2019年には生誕90周年を記念して、彼の生涯を描いた映画『ビル・エヴァンス TIME REMEMBERED』が公開され、ジャズファンの中で話題となりました。
Fly Me To The Moon(フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン)
エヴァンゲリオンのEDテーマとして有名なこちらの曲も、ジャズを代表するスタンダード・ナンバーです。
こちらの曲は、アポロ計画が世界中から注目を浴びていた1964年に、ジャズ界を代表するボーカリストであるフランク・シナトラがカヴァーして大ヒットを記録しました。
「Fly Me To The Moon(私を月に連れて行って)」というタイトルが、人類初の月面着陸を目指したアポロ計画のテーマソングにぴったりだったのです。
その後、この曲は月面着陸に成功したアポロ11号に積まれ、月に持ち込んだ初めてのレコードとなりました。
St.thomas(セント・トーマス)
「St.thomas(セント・トーマス)」は、ジャズ界を代表するテナー・サックス奏者である、ソニー・ロリンズが生み出した名曲です。
出だしのフレーズはあまりにも有名ですよね。
ソニー・ロリンズは、カリブ海に浮かぶヴァージン諸島の出身で、彼の母親が幼いころに子守唄として歌ってくれた民謡をモチーフにしたと言われています。
この躍動感溢れるリズムが、カリブの陽気な雰囲気にぴったりですね!
Take The “A” Train(A列車で行こう)
「Take The “A” Train(A列車で行こう)」は、デューク・エリントン・オーケストラ作曲のスタンダード・ナンバーです。
タイトルのA列車とは、ニューヨークのブルックリンからマンハッタン北部を結ぶ、ニューヨーク市地下鉄A系統を指します。
こちらの曲は、女性ジャズトップボーカリスト『エラ・フィッツジェラルド』が歌ったものが特に有名で、歌詞には『(ジャズを楽しめる)ハーレムに行くなら、速く行けるA列車にお乗りなさい』という意味が込められています。
ちなみにデューク・エリントン・オーケストラは、20世紀最大のジャズ・ポピュラー界の音楽家と言われたピアニスト兼作曲家のデューク・エリントンが創設したビッグ・バンド。
90年以上の歴史があり、「A列車で行こう」のほかにも「サテンドール」や「キャラバン」など、数々のスタンダード・ナンバーを生み出してきたジャズ界屈指のビッグ・バンドとして有名です。
Satin Doll(サテンドール)
「サテンドール」もデューク・エリントン・オーケストラが生み出した超定番といえるジャズスタンダードナンバー。
エリントンとBilly Strayhornが共作したこの曲は、ジャズのスタンダード曲として広く認知されています。調和的なメロディラインと洗練されたハーモニーが特徴で、大胆なブラスセクションと繊細なピアノが見事に組み合わさっています。
この楽曲はエリントンの特徴である「オーケストラルジャズ」を体現し、各楽器のパートが織りなすリッチなテクスチャーを堪能させてくれます。スイング感溢れるリズムは聴く者を踊りへと誘い、懐かしくも新鮮なジャズの世界へと導きます。
デューク・エリントン・オーケストラのコンサートでは、決まってクロージング・ナンバーとして演奏される定番曲だそうです。
ビッグ・バンドのいわゆる「スウィング」感というのがたっぷり味わえる曲でもあります。
Caravan(キャラバン)
デューク・エリントン・オーケストラの「Caravan」は、エキゾチックで神秘的な響きが特徴的な楽曲で、ジャズのスタンダードとして広く演奏されています。この曲はエリントンと彼のトロンボーン奏者、ファン・ティゾルが共作したもので、1936年に初めて録音されました。
「Caravan」は、その躍動感あふれるリズムと中東の影響を受けたメロディラインが際立つ曲です。これらの要素が融合し、まるでキャラバンが砂漠を進むかのような風景を音楽で描き出しています。エリントンのオーケストラは、各楽器の織りなす厚みのあるサウンドと、スイング感満点のリズムセクションを駆使して、聴き手に深い印象を残します。
また、この曲はジャズを代表する即興演奏の舞台でもあります。エリントン自身の緻密で情感豊かなピアノソロは特筆すべきもので、その他のメンバーも個々の表現力を発揮しています。「Caravan」は、エリントン・オーケストラの音楽的冒険心と即興演奏の妙を体感する絶好の作品と言えるでしょう。
最近では、アカデミー賞映画「セッション」で取り上げられたことで話題になりました。主人公アンドリュー・ニーマンによる鬼気迫る演奏は、ジャズファンならずとも一見の価値があります。
この曲は、アート・ブレイキー・ジャズ・メッセンジャーズがカヴァーしたナンバーも有名です。
My Favorite Things(マイフェイバリットシングス)
ジョン・コルトレーンの「My Favorite Things」は、1960年の同名アルバムからの曲で、ロジャースとハマースタインのミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」から取られた楽曲です。コルトレーンの斬新な解釈と演奏により、この曲はジャズのスタンダードとなりました。
曲はコルトレーンのソプラノ・サクソフォンによる開放的で魅惑的なメロディで始まります。その後、エルヴィン・ジョーンズのドラムとマッコイ・タイナーのピアノが参加し、リズムとハーモニーの基盤を形成します。また、スティーヴ・デイヴィスのベースが安定感を与え、コルトレーンのサクソフォンをより一層引き立てている様子がうかがえます。
この曲は、コルトレーンの「シート・オブ・サウンド」スタイルの一例で、彼の速くて密度の高いフレーズが特徴です。また、コルトレーンが東洋音楽からの影響を取り入れ、モーダル・ジャズという新たな音楽的アプローチを開拓した作品でもあります。
哀愁漂う感じがカッコよく、何度聴いても本当に素敵な演奏だと思います。
STAR DUST(スターダスト)
ホーギー・カーマイケルの「Star Dust」は、1927年に作られた楽曲で、その詩的なメロディと感動的な歌詞により、20世紀のアメリカン・ポピュラー音楽を代表する一曲となりました。また、ジャズ・スタンダードとしても広く知られ、多くのジャズミュージシャンによって解釈され、演奏されています。
この曲のメロディは、その美しさと複雑さで知られ、多くのアーティストにとって挑戦的な作品となっています。カーマイケルのオリジナルのピアノの演奏は、彼の中西部のルーツと洗練されたジャズの感覚を融合したもので、リリックでロマンチックな雰囲気を醸し出しています。
「Star Dust」は、その普遍的な魅力と深い感動で、長年にわたり聴き手の心を捉え続けています。無数のカバーバージョンが存在しますが、それぞれがこの名曲の新たな面を引き立て、独自の解釈を提供しています。
また、アカデミー賞映画「ラ・ラ・ランド」では、主人公のセブが、彼が座った椅子をとても大切にしているというシーンがありました。
ジャズ・スタンダードが聴けるCD
ユニバーサルが誇る歴史的名演がたっぷり詰まった6枚組アルバムで枯葉、テイク・ファイヴ、ラウンド・ミッドナイトなど、必聴のスタンダード・ナンバーが収められている名盤です。ジャズのあらゆるスタイルを一気に堪能することができます。
まとめ・感想
ジャズスタンダードは本当にたくさんあって、あれこれ選曲していたら、あっという間に時間が過ぎちゃいました。
今回ご紹介した曲をきっかけに、ジャズを聴いてみたくなったという方がいらっしゃったら幸いです。
ジャズスタンダードは、アーティストごとに色取り取りのアレンジで演奏されているので、同じ曲を聴き比べしてみるのも楽しいと思います。
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