スマホやタブレットで、ゆっくり映画や音楽を楽しみたいという欲求は誰にだってありますよね。
せっかくなら、スピーカーを使って大きな音で楽しみたいと思うかもしれませんが、周囲に迷惑をかけないように、ボリュームを上げることに躊躇してしまう人も多いのでは。
そんな方にピッタリなのが、ニアフィールドスピーカーという近距離用スピーカーです。中でも、いま音響マニアの間で密かに注目を浴びているのが、ユニークサウンドエクスプローラーから発売中の「THEATER BEAT」(シアタービート)です。
こちらの記事では、「おひとり様のための高音質スピーカー」THEATER BEATについて、実際に使ってみた感想を踏まえてレビューします。
提供案件ですが、個人ブロガーの強みを生かし、(いつも通り)忖度なしで書かせていただきます!!
ニアフィールドスピーカーってなに?
そもそも、ニアフィールドとは「近距離」という意味で、聴き手とスピーカーとの距離が比較的近い場合に、最も良い音を出すスピーカーとされています。
一般的に、ニアフィールドスピーカーは周波数特性がフラットであり、音のバランスが良いため、スタジオ録音やミックスの際に正確な音を聴き取ることができるとして重宝されているスピーカー。また、コンパクトなサイズ感であるため、設置場所に制限が少なく、スタジオなどの狭い空間でも設置しやすいというメリットがあります。
ニアフィールドスピーカーは、プロのレコーディングエンジニアやミュージシャンだけでなく、もちろん一般の音楽マニアにも人気があります。最近では、Bluetooth接続に対応したコンパクトなニアフィールドスピーカーも販売されており、スマートフォンやタブレットから手軽に音楽を楽しめます。
ダイレクトに音が耳に入るから、反響音の影響を受けず、小さな音量でもハッキリ聴こえるというメリットも。
平面スピーカーを採用したニアフィールドスピーカー
THEATER BEATは、他に類を見ないユニークな音響製品を開発・製造しているユニークサウンドエクスプローラー(USE)から発売中のニアフィールドスピーカーです。
カラバリは2色
価格は公式サイトで29,100円、カラーバリエーションは「木目」と「ブラック」の2色展開で、どんなインテリアにも合わせやすいデザインです。
音質に優れた平面スピーカーを採用
また、狭いデスクトップでも設置しやすいコンパクトサイズなのに、スピーカーの理想形と言わる70mmの平面スピーカーが採用されています。平面スピーカーは、歪みが少なく、音がクリアで厚みがあるため、楽器や演奏者の位置感が明確に伝わるとされています。
こんなに小さいのに、スピーカーは本格仕様!!
どこにでも置ける省スペース設計!
THEATER BEATには10W x2のデジタルアンプが付属しています。手のひらサイズでどこにでも設置でき、タブレットやスマホのスタンドにもなるんです。
こんな感じでアンプは角度が自由自在に調整できます!
モニター裏なんかにも置きやすいです。接続も簡単で、スピーカーとアンプ、アンプからPCやスマホ・タブレットのイヤホンジャックに接続するだけ。
実際、タブレットを置いてみるとこんな感じ。スマホやタブレットのスピーカーとしてはぴったりなサイズ感です。
素材の質感を生かした、思わず目を引くデザインが気に入っています。
肝心の音質は?
スピーカーは音を出すことが目的なので、もっとも重要な要素は言うまでもなく音質です。人によって好みが分かれるところですが、筆者が感じた感想を正直に述べます。
ちなみに、THEATER BEATのようなニアフィールドスピーカーは、近くで聴くことを前提として設計されています。そのため、スピーカーから数十センチ~1メートル程度の範囲で聴くことがポイントです。この距離で聴くことで、ニアフィールドスピーカーの真価がもっとも発揮され、クリアで高精細な音を楽しむことができるはずです。
小さなスピーカーから信じられない臨場感が…
ちょうど、Amazonプライムビデオで配信中の映画「ルパン三世VSキャッツ・アイ」が気になっていたので、こちらでチェックしてみました。スピーカーとは1mほどの距離を取り、きれいな三角形を描くイメージで鑑賞。
圧巻のサウンドステージ
良いスピーカーは鳴った瞬間に気が付くもの。開始10秒で「あれ?」と違和感に気が付きました。映画を見始めた直後のオープニングのシーンから驚くほどのサウンドステージが広がり、まるで自分がその世界に入り込んだかのような感覚に陥りました。迫力のある低音と、クリアで明瞭な高音が交じり合い、それぞれの音が鮮明に聴こえるため、音楽や映画の表現力が格段に高まったように思います。
(少しネタバレになるかもしれませんが)冒頭の銃撃戦では、前後左右に飛び交う弾丸のリアルな重みを感じ、まるで映画館のような臨場感です。音楽や効果音の位置が明確に定位し、映像とともに空間が広がるかのような感覚に陥りました。THEATER BEATは、ニアフィールドでしっかりポジショニングを取れば、広いステレオ効果が得られ、臨場感がより高まります。また、平面スピーカーの特性から、音が周囲に拡散するため、近距離でも立体的で自然な音場を再現することができるのだと思います。
ツイーターもサブウーファーも無いけど高音質
通常、高音域を担当するツイーターや低音域を担当するサブウーファーがない場合、音質に欠けたり、最悪の場合音が割れてしまいます。ところがTHEATER BEATは、そのような懸念を全く感じさせません。すべての音域で均等な音圧を保ち、クリアで明瞭な音を再生していました。特に中音域において、人の声や楽器の音が自然でリアルに聞こえるので映画鑑賞との相性抜群です。
また、平面スピーカーは音が周囲に拡散する特性を持つため、映画の臨場感を高めるのに一役買っている印象です。全体的に、THEATER BEATはツイーターやサブウーファーなどの別途の機器が必要なく、1台で素晴らしいシアターサウンドを楽しめるため、映画を愛する人にはぜひオススメしたいアイテムです。
デスクトップ用スピーカーとしては、まさに神クラス♪
そこそこの音量でハッキリ聴こえるから周囲に迷惑を掛けにくい
THEATER BEATのいいところは、そこそこの音量でもクリアで鮮明な音を再生するため、周囲を気にするボリュームを出さなくても十分満足できる点。ニアフィールドスピーカーから、ダイレクトに耳に音が飛び込むことになるため、音の漏れを最小限に抑え、反響音で音質が鈍ることもありません。
そうは言っても不満点が無い訳でもない
忖度せずに書きたいところなのですが、正直言って、デメリットがパッと見つかりません。あえて、THEATER BEATのデメリットを上げるとすれば、Bluetooth接続が出来ないことでしょうか。せっかくモバイルデバイスにぴったりなスピーカーなのですから、Bluetooth5.0以上、それもAACやaptXに対応して欲しい!
まとめ:約3万円と高いけど、限られた空間をシアターサウンドに変えてくれる神スピーカー
デスクトップ用スピーカー選びはいつも苦労します。THEATER BEATは、少し高価なスピーカーですが、限られた空間でこそ活きるスピーカーです。
録音スタジオで使われるニアフィールドスピーカーをベースに、音質と音の拡がりに強みを持つ平面スピーカーを組み合わせ、ここまでデスクトップに特化したスピーカーは珍しいと思います。
小さな音量でも十分満足できる音質なので、周囲を気にすることなく、思いっきり映画や音楽を楽しみたい方にはぜひオススメしたいアイテムです。
以上、ベア三郎でした!
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