こんにちは、音楽ブロガーのベア三郎です。
ロックのルーツと言われるだけあって、やっぱりブルースってかっこいいですよね。
ブルースを聴いてみたいけど、いまいち何から聞けばいいのかわからない!というブルース初心者のために、是非とも聴いて欲しいブルースの名曲たちを集めました!
ブルースは1800年代後半、アメリカに奴隷として連れてこられた黒人によって生み出されました。日々の過酷な労働の中、ほんの僅かなプライベートの時間を使って、悲哀や憂鬱といった感情を、身近な楽器だったギターを使って歌にしたのが始まりです。黎明期のデルタ・ブルースから入るのもいいのですが、初心者には聴きづらいところがあります。
まずはブルース・ギタリスト界の3大キングと呼ばれる「B.B.キング、アルバート・キング、フレディ・キング」や、エレキギター中心のシカゴ・ブルースから入るのがおすすめです!
B.B.キング『The Thrill Is Gone』
B.B.キング(1925年9月16日 – 2015年5月14日)は、ミシシッピ州出身のブルース界の巨人です。エリック・クラプトンやジョー・ペリー、スラッシュなど、後世のギタリストに多大な影響を与えました。B.B.キングのプレイは、これぞまさにブルースといった王道感漂うサウンドです。
中でも”The Thrill Is Gone”は、1969年にリリースされたB.B.キングのアルバム「Completely Well」に収録されている楽曲で、彼を代表する作品のひとつとされています。歌詞は、女性との別れを描いたちょっぴり切ない内容。その悲しみと失望が、B.B.キングの感情的な歌声を通じてダイレクトに伝わってきます。
この曲は、キングの表現力豊かなギタープレイや、その感情的な歌声が際立つブルースの名曲です。
アルバート・キング『I’ll Play The BLues For You』
アルバート・キング(1923年4月25日 – 1992年12月21日)は、ミシシッピ州出身のブルースマン。B.B.キングにあやかってキングの芸名で活動。まさに泣きのギター。左利きだったため、右利き用ギターを逆に持つ。チョーキングしやすいように低めに貼った弦と、変則チューニングにより独特のギタープレイを魅せてくれます。
“I’ll Play the Blues for You”は、1972年にリリースされたアルバート・キングの同名アルバム「I’ll Play the Blues for You」に収録されています。この曲は、アルバート・キングの代表曲のひとつで、その独特なギタースタイルや歌い方は、後続のミュージシャンに多大な影響を与えました。
フレディ・キング『Sweet Home Chicago』
フレディ・キング(1934年9月3日 – 1976年12月28日)は、テキサス州出身のブルースマンです。『Sweet Home Chicago』は伝説のブルースマン「ロバート・ジョンソン」のカヴァーです。3大キングの中では一番若いのですが、42歳という若さでこの世を去りました。少しファンク寄りで、エッジの効いたギターに思わず身悶えしちゃいます。
マディ・ウォーターズ『Rolling Stone』
マディ・ウォーターズ(1913年4月4日 – 1983年4月30日)は、ミシシッピ州出身のブルースマンです。プロとしてのキャリアをスタートさせた直後、イリノイ州シカゴに移住します。これまでアコースティック・ギターで演奏されていたブルースに、エレキギターとバンドスタイルを取り入れた「シカゴ・ブルースの父」と呼ばれています。
この芸名は幼少時代のあだ名であった「汚水」から。泥んこになって遊ぶのが大好きな少年だったそうです。
過去6回グラミー賞に輝くまさしく偉人。この曲はあのローリング・ストーンズのバンド名の由来となった名曲「ローリングストーン」です。
バディ・ガイ『Damn right I’ve got the blues』
バディ・ガイは1936年シカゴ生まれ。シカゴ・ブルース界の第一人者で、79歳となったいまでも現役というまさに生ける伝説。この演奏は現代の3大ギタリストと称されるジョン・メイヤーとの貴重な共演映像です。テンション高めの特徴的なギターサウンドと、情熱的なヴォーカルがたまりませんね。
T-ボーン・ウォーカー『Stormy Monday』
T-ボーン・ウォーカーは1910年テキサス生まれのブルース・ギタリスト。ブルースにエレキギターを持ち込んだ最初の人物とされます。
“Stormy Monday”は、T-ボーン・ウォーカーが1947年にリリースした楽曲で、彼の代表作の一つとして広く知られています。繊細なタッチで演奏されるフィンガーピッキングが素晴らしく、情緒豊かで表現力に富んだソロが魅力です。
この曲の雰囲気にマッチした温かみがあるギターのトーン調整も最高ですね。
エリック・クラプトン『Hey Hey』
最後にご紹介するのは「Hey Hey」です。1992年にリリースされたエリック・クラプトンの名盤「アンプラグド」に収録されています。オリジナルは、ブルースの巨匠ビッグ・ビル・ブルーンジーが1959年にリリースしたものです。リフがとてもキャッチーで耳に残りますね。
アルバム「Unplugged」は、クラプトンのアコースティックギターを中心としたシンプルな構成で、古典的なブルースや自身の楽曲を披露した作品です。彼を代表する作品として、日本でも大変人気があります。
歌詞は、失恋や人生の苦労にまつわるブルースの定番ともいえる内容で、クラプトンの渋い歌声が見事にマッチ。ギターの演奏はシンプルに聴こえますが、指弾きやカッポを使用したオープンチューニングを駆使し、複雑なリズムやメロディーラインをさらりと弾きこなしています。まさに、エリック・クラプトンがギターの神様と言われる所以でしょう。
エレキギターも華々しさや色気があっていいんですけど、アコースティックギターでさらっとこんなブルース弾けたら…と思わせてくれる1曲です。
まとめ・感想
アフリカ系アメリカ人たちの憂鬱を歌ったブルース。日本人として歌詞に共感を得ることもあまりないのですが、この迫力あるヴォーカルと、魂のこもった演奏に心が揺り動かされます。
あと、ブルースはできれば一緒にギターを弾きながら聴くのが最高です。コード進行も単純な曲が多いので、ペンタトニック・スケールだけでも気がつけば2時間ほど経ってるとかよくありましたw ギターキッズたちにはぜひともブルースでギタープレイの幅を広げて欲しいです!
ブルースを聴くならApple Musicがおすすめ!
Apple Musicなら、ブルースの名曲が聴き放題!
B.B.キングやエリック・クラプトンはもちろん、Appleスタッフが厳選した珠玉のナンバーはまさに必聴。
5,000万曲を超える膨大な音楽コレクションをあなたの手元に。
今なら1ヶ月無料で試すことができます♪
気になる方は、ぜひ一度、登録してみてください!
コメント