どうも、音楽ブロガーのベア三郎(@Music_bearblog)です!
バイオリンやヴィオラより、低い音域低音を支える楽器として、オーケストラではとても重要なポジションとなるチェロ。高音から低音まで豊かな音域をチェロの音色は、人の歌声に最も近いとも言われています。
また、独奏楽器としてもポピュラーで、多くのチェロ協奏曲やチェロソナタが存在します。
本記事では、そんなチェロの魅力を7人の人気チェリストを交え、お伝えして行きたいと思います!
クラシック好きは絶対押さえておきたい、人気チェリストを集めました♪
パブロ・カザルス
チェロの世界に光を投げかけ、その美しい音色を広く世界に紹介した男がいました。その名はパブロ・カザルス。カザルスは、スペインのカタルーニャ地方出身で1876年に生まれ、1973年に亡くなりました。彼は、チェロ奏者、作曲家、そして指揮者として、その才能を音楽界に広く認められてきました。
幼少期にピアノとオルガンを学んだ後、チェロの音色に魅了され、チェロ奏者として覚醒します。バルセロナの音楽院で学んだ彼の才能はすぐに認識され、彼の名はヨーロッパ全土に広がりました。
カザルスは、特にバッハの無伴奏チェロ組曲の演奏で称賛を受けました。これらの作品はかつてはあまり演奏されていなかったのですが、カザルスの緻密で情熱的な演奏により、現在ではチェロのレパートリーの中心となっています。
彼はただの音楽家ではなく、政治的な活動家でもありました。フランコ政権下のスペインの抑圧に対して声を上げ、終生自由と平和を訴え続けました。チェロ奏者でありながら、「平和の使者」としても広く認識されることになりました。
カザルスの音楽と人間性は多くの人々に影響を与え、彼の遺産は今もなおチェロ演奏と音楽界全般に大きな影響を与え続けています。それゆえ、彼は我々が今日知っているチェロの音楽に対する理解と愛着を深める上で、決して避けては通れない重要な存在なのです。
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ
チェロの世界において、革新的で情熱的な奏者として名高いムスティスラフ・ロストロポーヴィチ。彼はまた、作曲家、指揮者としても知られ、ロシア音楽の最も重要な人物の一人として称賛されています。1927年に旧ソビエト連邦(いまのアゼルバイジャン)に生まれ、2007年に80歳で亡くなりました。
幼い頃から、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチは音楽の才能にあふれていました。特にチェロにおける彼の技術は、世界中の人々を驚かせ、ソビエト連邦で最も著名な音楽家の一人となりました。
彼の演奏は情熱的で、力強く、そして詩的であり、様々な作曲家の作品を幅広くカバーしています。彼はまた、特に現代音楽の作品を多く演奏し、その分野に大きな影響を与えました。
しかし、彼がただの音楽家であったわけではありません。彼もまた、カザルスのように自由と人権を求めた活動家でもありました。彼はソビエト連邦の制度に反対し、アレクサンドル・ソルジェニーツィンのような政府によって迫害されている芸術家を支援しました。これにより彼はソビエト連邦から追放され、西側諸国に亡命しています。
亡命生活の中でも、彼は音楽と人権のために戦い続け、その情熱は全世界の音楽愛好家に感銘を与えました。ロストロポーヴィチの遺産は、彼の素晴らしい演奏だけでなく、彼が表現した深い人間性と人権への献身にも見られます。彼の生涯と業績は、音楽だけでなく、人間の尊厳と自由を追求するための闘争においても、私たちに多大な影響を与え続けています。
ヤーノシュ・シュタルケル
ヤーノシュ・シュタルケルは、ハンガリー出身の著名なチェロ奏者で、その技術的な優れた演奏と幅広いレパートリーで知られています。彼は1924年に生まれ、2010年に亡くなりました。
シュタルケルもこれまでの巨匠と同様、幼少期から音楽に親しんでおり、特にチェロに対する情熱に満ち溢れていました。その結果、彼はフランツ・リスト音楽院で学び、その後、ハンガリー国立歌劇場の首席チェロ奏者に抜擢されています。
彼のキャリアの中で、シュタルケルはヨーロッパ全土で広く演奏し、その技術的な熟達性と音楽的な感性が称賛されました。彼はパブロ・カザルスの後継者としても注目を浴び、バッハの無伴奏チェロ組曲にも傾倒。バロック音楽の傑出した解釈者として知られています。
また、彼は教育者としても重要な役割を果たしました。彼はフランツ・リスト音楽院で教鞭を執り、その後、シュトゥットガルト音楽演劇大学で教えました。彼の教えは多くの優れたチェロ奏者たちに影響を与え、彼の教育的な業績は世界中の音楽界で認識されています。
シュタルケルの業績は、彼の素晴らしい演奏と教育者としての貢献によって、チェロ演奏と音楽教育の世界に大きな影響を与えました。彼の音楽的な才能と情熱は、私たちが今日理解するチェロの音楽に深く根ざしています。
ジャクリーヌ・デュ・プレ
ジャクリーヌ・デュ・プレは、その非凡な才能と情熱的な演奏で世界を魅了したイギリス出身のチェロ奏者です。1945年に生まれ、1987年に亡くなった彼女は、その短い生涯でチェロ演奏の新たな基準を確立しました。
デュ・プレは幼少期から音楽に親しみ、わずか4歳でチェロを始めています。その後、彼女の才能は急速に開花し、彼女は若くして国際的な名声を得ました。彼女の演奏は、その情熱的で感情豊かなスタイルで広く称賛され、特にエルガーのチェロ協奏曲の演奏は世界中の聴衆を感動させました。
しかし、彼女の輝かしいキャリアは突然の終焉を迎えました。28歳の時に彼女は多発性硬化症と診断され、その病気は彼女の演奏キャリアを早期に終わらせました。しかし、彼女の音楽への情熱は絶えることはなく、彼女は音楽教育に力を注ぎ、その後の数年間で多くの若い音楽家を育てました。
ジャクリーヌ・デュ・プレの遺産は、彼女の感動的な演奏と、彼女が直面した困難を乗り越えて音楽を愛し続けた情熱によって、現代のチェロ演奏に大きな影響を与えています。
彼女の生涯は、音楽がもたらす喜びと、困難を乗り越えるための強さの象徴ともなっています。
ゴーティエ・カプソン
実力と人気を兼ね備えた、今を時めくチェリストとして注目を浴びている若手No.1チェリストです。
フランス出身のチェロ奏者ゴーティエ・カプソンは、その革新的な演奏と豊かな音楽性で新世代のチェロ演奏をリードしています。1981年生まれの彼は、世界的な舞台でその才能を広く認められ、多くの賞を受賞しています。
カプソンは9歳でチェロを始め、その才能はすぐに明らかとなりました。パリ音楽院で学んだ彼は、その後、数々の国際的なチェロコンクールで優勝し、その演奏は深い感情と繊細な技術を組み合わせたものとして高く評価されています。
彼は広範囲のレパートリーを持っており、バロック音楽から現代音楽まで幅広く演奏します。彼はまた、チェロと他の楽器とのコラボレーションにも積極的で、特にピアノとのデュオ演奏で知られています。
ECユース管弦楽団とグスタフ・マーラー・ユーゲント管弦楽団、モスクワ放送交響楽団など数々の一流オーケストラとの共演を経て、ソリストとしても活躍しています。
ん〜、なかなかのイケメンですね。
ギャスパー・クラウス
1983年フランス生まれ。5歳のころからチェロをはじめ、独特の前衛的センスから『鬼才』と呼ばれています。異色のチェリストですね。
クラシックのみならず、ポップスやエレクトロ音楽とも共演が多く、フランスの俳優やダンサーと即興演奏するパフォーマンスでも知られています。
フラメンコギタリストであった父「ペドロ・ソレール」の影響で、フラメンコギターと共演した作品を多く残しています。
ヨーヨー・マ
1955年10月7日パリ生まれ。中国人の家庭に生まれ、4歳でチェロを始め、7歳のころにジョン・F・ケネディの前で演奏する腕前でした。
言わずと知れた現代を代表するチェリスト「ヨーヨー・マ」。
グラミー賞になんと16回も輝いた名実ともに世界最高のチェリストです。
まとめ・感想
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
偉大なチェリスト7人の演奏はいかがでしたか。チェロはバイオリンやピアノと並び、オーケストラでは外せない楽器です。力強く、優雅な音色に魅了されてのではないでしょうか。
詳しく聴きたい方は、ぜひApple Musicなどのストリーミングサービスをオススメします。
ほんとに人の歌声のような美しい音色で、とっても癒されますね!
クラシックを聴くならApple Musicがおすすめ!
Apple Musicなら、クラシックの名曲が聴き放題!
カザルスやロストロポーヴィチはもちろん、Appleスタッフが厳選した珠玉のナンバーはまさに必聴。
5,000万曲を超える膨大な音楽コレクションをあなたの手元に。
今なら1ヶ月無料で試すことができます♪
気になる方は、ぜひ一度、登録してみてください!
コメント