Apple AirPods Pro第2世代レビュー!進化したノイキャン・空間オーディオの実力は?買い替える必要ありそう?

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皆さん、こんにちは。ガジェットブロガーのベア三郎です!

9月23日に発売されたAirPods Pro(第2世代)は、新たに開発されたH2チップを搭載し、バッテリーの寿命を延ばしながらもノイズキャンセリングと空間オーディオを強化しました。ただ、残念な点として噂されていたロスレスオーディオへの対応は見送られました。

国内では4割という圧倒的なシェアを誇るAirPods Proですが、足元ではSonyやBose、Sennheiserなどがハイレゾ対応を進めており、Apple は最新モデルでも後れを取りました。

Photo by ベア三郎

とはいえ、iPhoneとの圧倒的な親和性、強力になったノイズキャンセリングと空間オーディオはとても魅力的です。また、H2チップによって音の解像度やダイナミクス、音場がどう変わったのかも気になるところ。

この記事では、Apple AirPods Pro(第2世代)についてレビューします。第1世代を持っている方や、初めて完全ワイヤレスイヤホンの購入を考えている方にも出来る限り分かりやすくポイントをお伝えしますので、ぜひ参考にしてみてください♪

Apple AirPods Pro第2世代
総合評価
( 5 )
メリット
  • より強力になったノイズキャンセリング
  • 全体的な音質が向上
  • 進化した空間オーディオ
デメリット
  • タッチコントロールが少し使いにくい
  • ロスレスオーディオ非対応
ベア三郎
家電製品アドバイザー(総合)
家電製品アドバイザーの資格を持つ家電の専門家。ほかにも複数の国家・ベンダー系IT資格を持つエンジニアの側面も。趣味のギター・ピアノは20年超のキャリアがある音楽大好きこだわり強めのクマです。

AirPods Pro 第2世代 を早速レビュー!

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AirPods Pro(第2世代)は、アメリカでは$249、日本では最近の物価高騰や円安の影響を受けて39,800円と、初代の発売当初の価格である27,800円を大きく上回る価格になりました。ちなみに現時点でSony WF-1000XM4は24,000円前後、今月末に発売予定のBose QuietComfort Earbuds IIは36,300円の予定です。そう考えるとAirPods Proはちょっとお高いですかね。

Appleのワイヤレスイヤホンのラインアップはちょっと複雑です。執筆時点では、19,800円のAirPods(第2世代)、26,800円のAirPods(第3世代)があって、AirPods Proとの間にBeatsシリーズが鎮座しています。Beatsはフィットネスやファッションを気にする世代向けのモデルで、一緒にするのは間違いなのかもしれませんが、相変わらずややこしいラインアップです。

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いまも併売されているAirPods(第2世代)に比べ、約2倍もの価格差があるAirPods Pro(第2世代)ですが、その価値はつけた瞬間に噛みしめることになります。より強力になったノイズキャンセリングにより、これまで体験したことがない静寂に包まれるからです。我が家では朝食後の食器洗浄乾燥機がフル稼働していましたが、一瞬で騒音が消え去ったため、思わず声を出して驚いてしまいました。

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ちなみにwatchOS9を搭載しているApple Watchの「ノイズ」アプリを使えば、AirPods Proがノイズキャンセリングしたあとのレベルを確かめることができます。AirPods Proを接続した状態と、そうでない状態を比べてみると面白いです。

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新しいAirPods Proの価値はノイズキャンセリングだけではありません。Bluetooth5.3を備えたH2チップはサウンド面も完璧です。鮮明かつ明瞭なサウンドを奏で、ノイズキャンセリングと相まって、音の輪郭がはっきりして立体感が増しています。抜け感あるサウンドなのに、どこまでも沈み込むような低音。繊細な音も忠実に再現され、各楽器が織りなす音のコントラストはすばらしいの一言。さらに、シンバルを叩く角度まで伝わってくるような圧倒的な情報量とパーソナライズ可能な空間オーディオのおかげで、圧巻のサウンドステージが拡がります。サウンド面に関しては、素直に感動できるレベルといっていいでしょう。

もはや十分な音質に思えますが、「これでロスレスオーディオ対応してくれたら、一体どうなるんだろう…」という欲深き妄想が浮かんできます。他社製イヤホンではファームウェアアップデートでコーデックを追加するのはよくあることです。もしH2チップに余力があれば、面白いアップデートがあっても不思議ではありません。

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新しいAirPods Proは、ケースも個性的な機能が追加されました。相変わらず充電ポートはLightningですが、MagSafeまたはQi規格のワイヤレス充電に対応しているので、日常的に困ることはありません。また、一部の人には便利な機能としてストラップループが付きました。筆者も含め、有っても無くても構わない人が多数だと思いますが、第1世代とすぐに見分けがつくのでマウントを取りたい層にはうってつけの穴だと思います。

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ちなみに3つ空いている穴はスピーカーになっており、iPhoneの「探す」を使えば音を鳴らすことができます。ちなみに初期設定では、この穴から充電開始時に「ピコーン♪」というノスタルジックなサウンドが流れます。Apple信者には聴きなれた音ですが「なんだこれ」と思ったらすぐに切りましょう。

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さて、着け心地についても触れておきましょう。第1世代と大きく形状に違いは見られませんが、蕾のような独特の形状で耳によくフィットします。遮音性にも優れたデザインですが、ウィングなど引っ掛ける機構がないため、本格的なランニングのお供にはBeats Fit Proのほうがおすすめです。

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また、新たにステム部分にタッチコントロールが備わりました。ステムの少し窪んだところを指で上下にスワイプすると音量調整ができます。一度の操作で1レベルずつしか音量の上げ下げできないので、煩わしいかもしれませんが、急にボリュームが上がることを防いでくれます。

AirPods Proは第1世代からトップクラスの着け心地を実現してきましたが、第2世代でもおおむね形状を踏襲しており、非常に快適です。あくまで個人の感想になりますが、筆者はレビューのため朝から何時間も着けていますがまったく耳が痛くなりません。また、より多くの人にフィットするように付属のシリコーン製イヤーチップにXSサイズが加わりました。イヤーチップの装着状態はiPhoneからチェックできるので、最高の音響性能を得るためにも、購入後はすぐに最適なイヤーチップを選んでおくようにしましょう。

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AirPods Pro(第1世代)から評判がよかった外部音取込みもさらに磨きがかかっています。とくに人の会話が太く聴こえるようになり、聴きとりやすくなった印象。新たに「適応型環境音除去」機能が備わり、H2チップによる毎秒4万8000回の処理によって、サイレンや電動工具などの騒音、さらにはコンサートや電車が通過する音など、人間の耳にダメージが生じるレベルになると自動で下げてくれるように。ヒアラブルデバイスとしての側面も新たに追加されました。

第1世代から買い替える必要はある?

Photo by ベア三郎

AirPods Pro(第2世代)は、現状すべての完全ワイヤレスイヤホンの中でトップクラスのイヤホンであることは間違いありません。ですが、39,800円という価格に価値を見出せるかは実際体験してみないとわかりません。確かに強力になったノイズキャンセリングは試す価値はありますが、壊れたら買い替えるくらいがちょうどいいかなと思っています。長い方で3年くらい使ってますかね。

初めてハイエンドクラスの完全ワイヤレスイヤホンを購入したい方には、間違いなく新しいAirPods Proをおすすめします。月末に予定されているBose QuietComfort Earbuds IIが気になるところですが、いまのところAirPods Proを凌駕する性能は無さそうです。本ブログでレビューする予定なので、是非是非それを読んでから決めてください♪

まとめ

最後までお読みいただきありがとうございました。この記事では、新しくなったApple AirPods Pro(第2世代)をレビューしました。既に完成された完全ワイヤレスイヤホンだった第1世代から、外観はほとんど変わりませんが、中身は着実に進化していたことがわかりました。とくにノイズキャンセリングの進化は顕著で、屋外などでは装着した直後に実感できるレベルです。

また、新たに実装されたH2チップはサウンド面でも大きな貢献が見られ、とくに空間オーディオはワンランク上の臨場感を提供してくれます。さらに嬉しいのは処理性能が上がったうえに、連続駆動時間も伸びている点です。より省電力になったチップのおかげで、ケースと合わせると最大30時間もの再生を約束してくれます。

音楽好きには堪らないイヤホンに仕上がっていましたが、今後のアップデートでロスレスオーディオに対応してくれることを期待しています!!

以上、ベア三郎でした!

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