こんにちは。ハードロックをこよなく愛するベア三郎です。
ハードロックの代名詞と言えば、やっぱりエアロスミス(Aerosmith)です!
ゴリゴリのハードロックはもちろん、キャッチーなポップソングから泣けるバラードまで、つねに時代に合った音楽を作り続け、長年ファンを飽きさせない伝説のバンドと言えます。
とはいえ、映画「アルマゲドン」の「I Don’t Want to Miss a Thing」しか知らない人も多いのでは。
そこでこの記事では、エアロスミスのデビューから現在までの名曲を集めて一挙にご紹介。これさえ読めば、エアロスミスの歴史がわかります。
デビュー(73~77年)
Dream On
デビューアルバムにいきなり登場するエアロスミス最高傑作の呼び声高い「Dream On」。エアロスミスが1973年に発表した楽曲で、彼らのデビューアルバム「Aerosmith」に収録されています。この曲は、エアロスミスの代表曲のひとつとして知られています。一言でいうと、かっこいい。ほんとにかっこいい。
「Dream On」は、バンドのリードボーカリスト、スティーヴン・タイラーが書いた曲で、彼自身の人生に触発されています。曲の歌詞は、自分の夢を実現するために戦う人々に向けたものであり、特に若者たちに向けて、彼らが自分自身を信じ、夢を追い続けることの大切さを歌ったもの。
ピアノのイントロから静かに始まりますが、後半に連れてエレキギターとドラムが力強くなっていくドラマチックな構成で、エアロスミスの懐の深さが垣間見えます。
Walk This Way
1975年リリースの3rdアルバム「Toys in the Attic」収録。このキャッチーさはやばいの一言。
「Walk This Way」は、エアロスミスのギタリスト、ジョー・ペリーとリードボーカリストのスティーヴン・タイラーが共作で、エアロスミス独特の生々しくエネルギッシュな雰囲気を持っています。
「Walk This Way」はヒップホップの発展に大きな影響を与えた曲としても知られ、1986年に当時まだ新しい音楽ジャンルだったヒップホップグループのRUN-DMCがカバーし、大ヒットを記録。RUN-DMCのカバーバージョンは、エアロスミスのオリジナルバージョンにラップパートを追加し、新たなスタイルの音楽を創造したことで注目を集め、ロックとヒップホップの融合の先駆けとなりました。
今後もロックのスタンダードナンバーとして語り継がれることでしょう。
Sweet Emotion
同じくアルバム「Toys in the Attic」収録。「Walk This Way」とともに、エアロスミスが大ブレイクするきっかけとなったナンバー。このアルバムの大ヒットに乗って、評価が高かった「Dream On」を再リリースし、ビルボード6位まで上り詰めた。
ファンキーなベースラインと、シンプルで印象的なリフが印象的なロックンロールナンバーですが、同時にファンクやブルースなどの要素も含まれているのが特徴です。リズムセクションがしっかりとしたグルーヴを刻み、スティーヴン・タイラーのパワフルなボーカルが曲のエモーショナルな雰囲気を巧みに盛り上げていると言えます。
一方、歌詞は人生の苦しみや葛藤が描かれており、その中で希望や自信を見いだすという壮大なテーマが込められています。スティーヴン・タイラーの歌声が、その深い感情を表現しており、聴く者の心を揺さぶります。
「Sweet Emotion」は、エアロスミスが持つ音楽的才能と表現力を最大限に発揮した楽曲であり、同時に、70年代ロックンロールシーンにおいて、大きな影響を与えた楽曲のひとつとして評価されています。
Back in the Saddle
1976年リリースの4rdアルバム「Rocks」収録。このアルバムはエロスミス70年代における最高傑作と名高いアルバム。「Back in the Saddle」は全米チャート38位。
この曲は、エアロスミスの中でも特に重厚感のあるロックナンバーであり、爆発的なドラムと、ジョー・ペリーのリフが印象的な曲です。スティーヴン・タイラーの歌声も超パワフルで、曲の雰囲気をいっそう盛り上げています。歌詞は、荒野を走るカウボーイの姿が描かれており、彼らが恋人たちと別れを告げ、新たな冒険に挑む様子が描かれた男くさい感じのものです。
エアロスミスの持つロックンロールの要素を最大限に引き出した楽曲であり、その重厚感やパワフルな演奏は、彼らの音楽の根源的な魅力を感じることができる楽曲として知られています。
Last Child
同じく1976年リリースの4rdアルバム「Rocks」収録。「Last Child」は全米チャート21位。この頃には、QeenやKissと並ぶロックバンドとして押しも押されぬ大人気バンドに。
ロック史に残る名盤。3rdアルバム「Toys in the Attic」
エアロスミスの人気を決定づけた4thアルバム「Rocks」
ドラッグで解散危機(77~84年)
Rocksの大ヒットでスターダムにのし上がったエアロスミス。成功したロックミュージシャンにありがちな、ドラッグ漬けの日々の中でリリースされた5thアルバム「Draw the Line」。
Kings and Queens
メンバー全員がドラッグ漬けの状況で作成されたというやばいアルバム。しかし、この状況でもさすがロックのカリスマ完成度はとても高い。
中でも「Kings and Queens」はエアロスミス屈指の名バラード。
1979年7月に行われたライブ『ワールド・シリーズ・オブ・ロック』出演の後、喧嘩してジョー・ペリーがバンドを去ってしまう。
ジョー・ペリー脱退後リリースされた6thアルバム「Night in the Ruts」
ジョー・ペリー途中で抜けちゃってるけど、ベア三郎的には結構好きだったりするアルバムです。①⑤⑧⑨がおすすめ。
このあとスティーブンの怪我も重なり、バンド活動は停滞気味に。
さらにリズムギターのブラッドも抜けちゃいます。。
そんな中リリースされたエアロスミス低迷期3部作(?)と呼ばれる最後のアルバムがリリースされます。
メインギタリスト不在でもギターがかっこいいアルバム「Rock in a Hard Place」
ジョーもブラッドもいないけど、実はこのアルバム「結構ギターがめっちゃくちゃかっこいんです。」
笑うところでもないんですが、派手なギターソロないんですけど、どの曲もギターリフが秀逸ですw(あ、自分はジョー・ペリー大好きですぉ。ただ居なくても成立するんだなぁ~と感心したアルバムでした)
ジョー・ペリー復帰(84~96年)
1984年2月に出演したボストン公演をジョーとブラッドが訪れ、仲直り。ドラッグとアルコールと決別し、レコード会社もゲフィンに移籍。
晴れてエアロスミスオリジナルメンバーとして活動を再開させます!
そこで満を持してリリースされたのがこちら。
ジョー・ペリー復帰!8th「Done with Mirrors」
「Let the Music Do the Talking」はジョーのソロプロジェクト作の改作。①②③⑧⑨がおすすめ。バンド自身の評価としてはあまり良くない。実際、レコーディング中、プロデューサーともうまくかみ合ってなかったらしい。
まぁここはしばらくぶりに集まったオリジナルメンバー同士。まだまだエンジン掛かってなかったんでしょう。
Rag Doll/Dude/Angel
1987年、前作の反省を踏まえ、プロデューサーも変えて練りに練った名曲ぞろいの9thアルバム「Permanent Vacation」をリリースします。
エアロ第2黄金期の始まりとされています。
ボンジョビのプロデューサーを迎え、ちょっとポップになってる印象。
③「Rag Doll」、⑤「Dude (Looks Like a Lady)」、⑨「Angel」がいずれも世界中で大ヒットとなる。
名曲ぞろいの9thアルバム「Permanent Vacation」
エアロスミスが再び世界的なロックバンドとしての地位を確立したアルバムであり、ビルボードチャートでトップ10に入り、プラチナム認定を受けています。
まぁポップ?と言われればそうかもしれないけど、最初から最後まで捨て曲なしの良アルバムといえる。そしてエンジン掛かってきたジョー・ペリーはやっぱりかっこいい。
そのあと1989年にリリースされたアルバム「Pump」。「Permanent Vacation」の勢いを止めまいと、これまたすんごいアルバムを出しちゃいます。
全米ビルボード5位の快進撃!いまでも根強い人気の「Pump」
エアロスミスが1989年にリリースしたアルバムで、見事、グラミー賞を獲得しています。このアルバムには、シングルヒット曲「Love in an Elevator」、「Janie’s Got a Gun」、「The Other Side」が含まれ、エアロスミスの80年代後半から90年代初頭の成功の到達点となりました。
彼らの古典的なハードロックスタイルを更新し、より現代的なサウンドを追求する彼らの試みが感じられる意欲作。全体的に、Pumpは、エアロスミスのキャリアの中で最も重要なアルバムの1つといえます。
全米ビルボード・チャートで5位を記録し、アルバムが売れに売れる。また、12年ぶりとなるヨーロッパツアーや初のオーストラリアツアーも行われた。
Love in an Elevator
③「Love in an Elevator」、グラミー賞を獲った⑤「Janie’s Got a Gun」、⑥「The Other Side」もシングルとして大ヒットを記録。このあたりから、ポップ色が強くなっていく。
全米1位となったアルバム「Get a Grip」
「Get a Grip」は、エアロスミスの1993年のアルバムで、バンドのキャリアの中でも最も売れたアルバムの1つでした。シングルヒット曲「Livin’ on the Edge」、「Cryin’」、「Amazing」などが収録され、MTVのビデオ・ミュージック・アワードで複数の賞を獲得。
アルバム全体は、彼らの伝統的なハードロックサウンドを維持しながら、よりポップで商業的なサウンドに向かっていることが特徴です。このような背景から、発売当時は批評家の反応は割れました。
当然と言えばそうですが、Get a Gripはエアロスミスが90年代における人気を確立するために重要な役割を果たしたアルバムだと思いますし、その証拠に今でも多くのファンに愛されています。
ちなみに、「Get a Grip」はベア三郎が初めて買ったエアロのアルバムです。たしか高校1年くらいだったかなぁ…。これでエアロスミス好きになって、PumpとかPermanent Vacationといった昔のアルバムを買い漁ることに。思い出補正かもしれませんが、マジ名盤です。
Eat the Rich
かっこいいよね~。イートザリッチ。よくバンドでコピーしました。エアロと言えばこの曲という人も多いはず。
Crazy
エロスミスを代表するラブソング。ハードロック史に残る名曲だと思います!PVには娘のリブ・タイラーと女優のアリシア・シルヴァーストーンがでていました。
ナインライヴズ/ ミスアシング(96~2012年)
ここからは問答無用のエアロ怒涛の名曲ラッシュとなります。
1997年リリースの12thアルバム「Nine Lives」
「Nine Lives」は、1997年にリリースしたアルバムで、彼らの長年のキャリアの中でも最もダークな雰囲気が漂う意欲作です。アルバムには、シングルヒット曲「Falling in Love (Is Hard on the Knees)」、「Pink」、「Hole in My Soul」が収録されており、実験的ともいえるサウンドやテーマを多く取り入れました。
アルバムは、一部の批評家から賞賛された一方で、他の批評家からは冷淡な反応を受けています。しかし、商業的には高い評価を受け、アルバムはビルボードチャートで2位に達し、プラチナム認定を受けます。
媚びないけど、周囲が結局付いてきちゃうってやつですね。
Nine Livesは、エアロスミスの音楽的探求と進化を表す、まさに怪作と言えるでしょう。
Falling in Love (Is Hard on the Knees)
当時高校生だったベア三郎がいきなりのエアロブームに戸惑うことになる1曲。ビルボードのモダン・ロック・トラックス・チャートで1位を獲得し、それまで洋楽なんて聴かなかった同級生もこぞってエアロのアルバムを買い始め、にわかハードロックファンが増殖したのを覚えています。
ハードロックなんてとっくに終焉を迎えていたはずなのに、枠に捕らわれないソングライティングのセンスに脱帽です。
Pink
グラミー最優秀ロック・パフォーマンス部門を獲得した「Pink」。
バンドの新しいサウンドとテーマを示し、エアロスミスの伝統的なハードロックスタイルに加え、エレクトロニックなビートやストリングスセクションなどの要素を取り入れ、現代的なサウンドアレンジに挑んでいます。また、歌詞のテーマも過去の恋愛やロックスターの生活から、より個人的で感情的なものに変化しており、エアロスミスが成熟したアーティストとしての一面を示したナンバーでもあるんです。
ほんと、いつ聴いてもグッとくるええ曲です。
I Don’t Want to Miss a Thing
言わずと知れた名曲。なんとこの曲がバンド初の全米シングルチャート1位となりました。
あの映画、当時は3回も4回も見て毎回号泣してました。
ちょっとした社会現象でしたね~
2000年ドームツアーで行われたミレニアムライブにベア三郎も見に行くことに。Aerosmith(大トリ) / Buckcherry / MR.BIGといった豪華HRバンド夢の競演でした。
Jaded
日本でもコカ・コーラのCMで使われて大ブレイクしましたね。
ナインライヴズから4年ぶりとなった2001年リリースの13thアルバム「JUST PUSH PLAY」
2004年リリースのアルバム「Honkin’ on Bobo」
ブルースの名曲をカヴァーしたアルバムで、オリジナル曲は「ザ・グラインド」だけ。古き良きブルースを現代のHR要素をぶっこんでヘヴィでイイ感じに仕上がってる。本当に渋い。普段ブルース聴かない人でも持ってて損のないアルバム。
2012年リリースのアルバム「Music from Another Dimension!」
オリジナルアルバムとしては「JUST PUSH PLAY」以来、約11年ぶりとなる。1曲目からかっこいい。まぁ、これといった名曲があるわけではないですけど、全体のクオリティとしては高い。
まとめ・感想
デビュー当時からナインライヴズ以降は相当サウンドが変わってます。皆さんはどの時代のエアロが好きですか?
ベア三郎的には、いつの時代のエアロも自分の音楽人生に大きな影響を与えてくれた、憧れのロックスターに変わりありません。
どの時代のエアロもそれなりに好きw
ロックを聴くならApple Musicがおすすめ!
Apple Musicなら、ロックの名曲が聴き放題!
エアロスミスやガンズ・アンド・ローゼズはもちろん、Appleスタッフが厳選した珠玉のナンバーはまさに必聴。
5,000万曲を超える膨大な音楽コレクションをあなたの手元に。
今なら1ヶ月無料で試すことができます♪
気になる方は、ぜひ一度、登録してみてください!
コメント
コメント一覧 (1件)
エアロについては、長大、膨大な歴史がありながらも、
結局「エアロスミス」であってくれさえすれば、もうなんでもいい(笑&泪)……。
あなた方(エアロ5人)がずっと、、ほんとにいつでも、いつまでもずっとそばに居続けてくれたことが、私の人生のありとあらゆる絶望的な瞬間に於いてにどれだけ救いになっなってくれたか……。
(とはいっても最初の出会いは『Get a Grip』~『Nine Lives』の間の中一時代なので、
往年のファンの方々にはただただ低頭するのみですが w)
で、その救いの正体は何かというと、(他のバンドでは絶対にありえない)
「俺たちはいつでも勝手気ままにやるけど、最初の最初に約束した
(Lick & a Promise?)ロック(ロックンロール)っていう魔法の遊びで、いつでもどこまでも時の最果てまでだってお前を連れってってやるぜ!っていう約束だけは何があってもに永遠に守り続けるって端から決まり切ってるんだから、まぁ肩の力抜いてリラックスしてついて来いよ!」
……っていう、その天然?天才?真のロックンローラーとしての義務?責任感?によるものなのかどうか、知る由もありませんが……。ともかく、
このブログのまとめを読ませていただいて、もしかしたら上記のような、常軌を逸した?エアロ愛を感じておられる方が、自分のほかにも居るのかも知れないな、
という柔らかで暖かな気持ちを珍しく抱くことができました。(完全に一方的な解釈に過ぎず大変恐縮ですが…) もいちどともかく、
素晴らしいエアロスミスの通年のまとめを、このような形でネット公開していただいて本当にありがとうございます!
これからも豊かなオーディオ&音楽記事を健やかに執筆してくださるよう、こっそりといつでも応援しております。
初コメ&いまさらのコメントで、長文失礼しました。