こんにちは。ガジェット大好き・音楽ブロガーのベア三郎です!
コンパクトで手軽な「完全ワイヤレスイヤホン」が大流行の中、それでもイイ音で音楽を楽しみたいなら、ヘッドホンで聴くのが一番です。ワイヤレスヘッドホンも着実に進化を遂げており、CDより音質が高いハイレゾ音源もワイヤレスで楽しめるように。
いまでは有線ヘッドホンに迫る音質で楽しめるワイヤレスヘッドホンも多数販売されています。
音楽好きなら、両方持っておいて損はありません♪
ところが、何を基準に購入すればいいのか、詳しくない方にとってワイヤレスヘッドホン選びは至難の業といえるでしょう。
そこでこの記事では、ワイヤレスヘッドホンをお探しの方に向け、選りすぐりのワイヤレスヘッドホンだけに絞って製品を紹介。選び方のポイントもお伝えしますので、ぜひ参考にしてみてください。
ワイヤレスヘッドホン選びのポイント
① 価格帯別に特長を大雑把でもいいので把握する
ワイヤレスヘッドホンに限らず、成熟した市場の製品は価格と性能が比例します。ワイヤレスヘッドホンは、安いもので1万円以下のエントリークラス、2万円以下のミドルクラス、3万円以上するハイエンドクラスに分かれます。
まずは自分の予算がどのクラスに相当するのか、把握しておきましょう。音質をとことん追求したい方は迷わずハイエンドクラス、自分はそこそこの性能で十分だと思ったらエントリークラスで自分に合ったヘッドホンを探しましょう。
② ノイズキャンセリング機能の有無をチェック
ワイヤレスヘッドホンの中には、周囲の雑音を軽減してくれる「ノイズキャンセリング」と呼ばれる機能が付いた製品が多くあります。ノイズキャンセリング機能付きヘッドホンなら、周囲が多少うるさい状況でも音楽に集中できるため、通勤・通学や家庭内でも静かに集中したい方には重宝する機能です。
ところが、このノイズキャンセリング機能はさまざまな技術的要素があり、その性能は千差万別。うっかり値段の安さだけに注目すると、たいしてノイズが軽減されず、後悔してしまうモデルも多数存在します。
ノイズキャンセリング機能なら「ハイブリッド方式」がおすすめ
ノイズキャンセリング機能には、現在大きく分けて「フィードフォワード方式」と「フィードバック方式」に分かれています。とくにその両方を搭載したモデルでは「ハイブリッド方式」と呼ばれ、非常に精度の高いノイズキャンセリング機能を有しています。
「フィードフォワード方式」はヘッドホンの外側、「フィードバック方式」は内側のノイズを除去します。
安価なモデルだけではなく、音質最優先のハイエンドモデルでも、どちらか一方の方式だけを採用したモデルがあり、一概にハイブリッド方式だけが高性能という訳でもありませんが、「ハイブリッド方式」でも高品質なサウンドが楽しめるモデルも多いので、やはり「ハイブリッド方式」がおすすめです。
③ コーデックをチェック
ワイヤレスヘッドホン選びでは、「コーデック」と呼ばれる接続方式も大切です。ワイヤレスヘッドホンの音質は「コーデック」に何か使われているかである程度決まると言っても過言ではありません。
コーデックとは
ワイヤレスヘッドホンは、スマホやパソコンと「Bluetooth(ブルートゥース)」で接続します。このとき、無線電波を安定して届けるために、音声データを圧縮する必要があるのですが、そこで使われる「音声圧縮技術」をコーデックと呼んでいます。
コーデックの種類
ワイヤレスヘッドホンに使われるコーデックには、次の種類があります。
種類 | 音質 | 遅延 | 説明 |
---|---|---|---|
SBC | 最も古いコーデックで、どの機器でもサポートしていますが、音質や接続安定性は他と比べて劣ります。 | ||
AAC | SBCより高音質・低遅延です。AppleのiOS製品では、ほぼ全てこの方式が採用されています。 | ||
aptX | SBCより高音質・低遅延です。Android製品の標準コーデックとして採用されています。 | ||
aptX LL | aptXをさらに低遅延に改良したコーデック。映像と音声がほとんどズレることがなく、動画のみならず、ゲームにも重宝される方式です。 | ||
aptX HD | aptXの音質をさらに改良したコーデック。ハイレゾと呼ばれる高音質音源に対応しています。ただし、遅延についてはaptXと同じか、それより遅いため、音楽に特化したコーデックと言えます。 | ||
aptX Adaptive | aptX LLとHDのいいところを合体させたコーデック。電波が悪い状況でも、音質を下げつつ接続が切れない。また、最近では音質面が強化され、最新世代のコーデックとして注目を浴びています。 | ||
LDAC | ソニーが開発したコーデックで、ハイレゾ音源に対応しています。 |
「SBC」は一番古い方式ですが、どの機器でもサポートしているスタンダードなコーデックです。Apple製品をお使いの場合は、ほぼ「AAC」一択。Android製品をお使いの場合は、ソニー以外だとaptXシリーズになります。
安価なワイヤレスヘッドホンだと、対応コーデックがSBCのみという場合があるため、注意が必要です。できればAAC・aptXに対応したモデルをおすすめします。
SONY WH-1000XM5
前モデルから音質・ノイキャンともに進化!
メリット | デメリット |
---|---|
LDAC対応でBluetooth経由でもイイ音 ハイブリッド方式のノイズキャンセリング よりクリアになった外音取込み 軽い着け心地 | 折り畳めなくなり収納ケースのサイズアップ NFCペアリング非対応 aptX系コーデック非対応 |
現時点で最高レベルのワイヤレスヘッドホン
「SONY WH-1000XM5」は、大ヒットした前モデルからよりシンプルな外観にモデルチェンジ。ヘッドバンドがスティック状になり、イヤーカップにあったNC用マイクがなくなってスッキリした外観になりました。
とても軽い着け心地で、長時間装着していても耳が痛くなりません。また、音質についてはソニーのハイエンドモデルということで折り紙付き。前モデルに比べて、より中域~高域がクリアになっており、ボーカルやギターなどのサウンドの臨場感が増しています。
コーデックには「LDAC」が採用されており、LDAC対応スマホやWalkmanで最高の音質を楽しむことが可能。また、Apple製品のようにLDAC未対応のデバイスでも、ハイレゾ相当にアップスケーリングして再生する独自の「DSEE Extream」を搭載しており、よりいい音で聴くことができます。
進化したノイズキャンセリング機能
前モデル「SONY WH-1000XM4」と比べると、ノイズキャンセリング機能用のセンサーマイクが片耳あたり2つから4つ増加。より精度の高いノイズ検知が可能となり、特に中高域のノイズに強くなりました。
現時点でXM5を上回るノイズキャンセリングヘッドホンはないでしょう。
主な特徴
・ノイズキャンセリング搭載(ハイブリッド方式)、ハイレゾ対応
・重さ:250g
・連続再生時間:最大30時間(NC ON時)、最大40時間(NC OFF時)
・Bluetooth標準規格 Ver.5.2
・対応コーデック:SBC, AAC, LDAC
SONY WH-1000XM4
高い完成度を誇るワイヤレスヘッドホン!
メリット | デメリット |
---|---|
LDAC対応でBluetooth経由でもイイ音 ハイブリッド方式のノイズキャンセリング コンパクトに折り畳める 最新モデルに比べるとお手頃 | aptX系コーデック非対応 |
「SONY WH-1000XM4」は、2020年に発売され、いまなお売り上げ上位に軒を連ねる大人気ヘッドホンです。業界最高クラスのノイズキャンセリング機能×LDACコーデックの組み合わせで、ワイヤレスでもハイレゾ相当の音楽が楽しめるハイスペックモデルとなっています。
2022年5月に最新モデルとなる「SONY WH-1000XM5」が発売されましたが、現在でもこちらのXM4は併売されている状況です。最新モデルより、求めやすい価格となっているいまが購入のチャンスかもしれませんね。
ライバルである「Apple AirPods Max」がいまだに6万円台後半という中、約半額の3万円前半で購入できるのは非常に魅力的。
業界最高クラスのノイズキャンセリング技術を搭載
「WH-1000XM4」には「フィードフォワード」+「フィードバック」の2つのノイズ除去技術を組み合わせた「ハイブリッド方式」のアクティブノイズキャンセリング機能が搭載されています。さらに、ソニー独自の「高音質ノイズキャンセリングプロセッサーQN1」により、秒間700回も音質をチェックし、外の音を毎秒700回以上も解析し、リアルタイムで最適なノイズキャンセリングを行います。
電車の中や、ざわざわしたカフェや飲食店でも圧倒的な静寂空間を作り出すことができます。
通常音源もハイレゾ級にアップスケール!
本製品は、ハイレゾ音源の再生を可能にする「LDAC」コーデック対応のスマホやウォークマンであれば、ワイヤレスでも有線に迫る音で音楽を聴くことができます。ですが、ハイレゾじゃないストリーミングサービスやmp3といった音源も、ソニー独自の『DSEE Extreme』技術により、ハイレゾ級の高音質にアップスケールしてくれます。
これにより、iPhoneユーザーやLDAC未対応のAndroidユーザーも、高音質の恩恵を受けることができるのです。
着脱センサー+タッチで外音取込み
「WH-1000XM4」は着脱センサーを内蔵しており、着け外しに応じて音楽が停止/再生できる他、ハウジング部をタッチしてANCのオフ/オンや外音取込みモードの切り替えが簡単に行えます。
また、ヘッドセットを耳に装着したまま会話をする「スピーク・トゥ・チャット」も魅力的な機能の一つ。事前設定しておけば、自分が話掛けると自動的に声を検知して音楽が停止し、相手の音声をマイクで取り込み聞きやすくします。
主な特徴
・ノイズキャンセリング搭載、ハイレゾ対応
・重さ:254g
・連続再生時間:最大30時間(NC ON時)、最大38時間(NC OFF時)
・Bluetooth標準規格 Ver.5.0
・対応コーデック:SBC, AAC, LDAC
Sennheiser MOMENTUM Wireless
ドイツが誇る音楽制作/映画製作現場の定番メーカー
メリット | デメリット |
---|---|
aptX、aptX LLコーデック対応 唯一無二のゼンハイザーサウンド ハイブリッド方式のノイズキャンセリング機能 | ハイレゾ対応コーデック非対応 |
「Sennheiser MOMENTUM Wireless」は、ドイツのプロ用音響機器メーカー「ゼンハイザー」から発売中のワイヤレスヘッドホンです。本シリーズは2012年の発売からヒットを続け、音響マニアの間から愛され続けてきました。
もはや楽器と呼ぶにふさわしい
2012年の初代発売から3世代となる本モデルは「一度聴いたら戻れない」音質で有名です。スタジオで録音されたままの音をそのまま再生できる能力を有しており、非常に明瞭で音の解像度が高く、これまで聴いてきた音楽がまるで別次元に。
ヘッドバンド&イヤーパッドは羊の本革
ヘッドバンドおよびイヤーパッドには、しなやかな肌触りのシープスキンを使用。本革ならではの高級感がありながら、肌触りが柔らかでしっとりしています。
Tile内蔵で置き忘れても探せる
置き忘れ防止のため、なんと「Tile」を内蔵。Tileとは、スマホアプリから音を鳴らしたり、最後に無くした場所の位置情報を知ることができる小さな紛失防止タグのこと。本モデルでは、そのTileが本体に内蔵されており、タグ版と同じように紛失防止機能を利用することができます。
専用アプリでノイキャンや音質をお手軽調整
専用アプリ「Smart Control App」で、イコライザーやノイズキャンセリング機能のモード切替などが簡単に行えます。
音の拡がりがとても自然、まさに圧倒される音質です!
主な特徴
・ノイズキャンセリング搭載
・重さ:305g
・連続再生時間:最大17時間(ANC ON時)
・Bluetooth標準規格 Ver.5.0
・対応コーデック:SBC, aptX, aptX LL, AAC
Bose QuietComfort 45
メリット | デメリット |
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バランスが取れたBOSEサウンド 業界最高クラスのノイズキャンセリング機能 | ハイレゾ対応コーデック非対応 aptX系コーデック非対応 |
圧倒的な静粛性と音質
言わずと知れた世界的音響メーカー『BOSE 』のおすすめヘッドホンがこちら。前モデル QuietComfort 35から音質・ノイズキャンセリングともに大幅進化を遂げました。Quietと Awareの2つのノイズキャンセリングモードを備え、どこにいてもクリアな会話を可能にする『ボイスピックアップ機能』や最大24時間持つロングバッテリーが特徴。
最強音質、ここにあり。
BOSE最大の特長である『誰が聴いても良い音』は健在で、全体的なバランスの良さはワイヤレスイヤホン随一。また、TriPortテクノロジーを搭載し、音量に合わせて音質を最適化するアクティブEQのおかげで小さな音量でも低音の迫力が損なわれないのはさすがと言えます。
QuietComfort 45は、とくにアコースティックな音楽との相性が抜群。透き通るようにクリアで解像度の高い音質で、沈み込むような低音の深みも併せ持ち、まるでコンサートホールで聴いているような錯覚を覚えます。
ハイブリッド方式のノイズキャンセリングで静粛性は抜群。
内側と外側にあるマイクで周囲のノイズを打ち消す「ハイブリッド方式」のノイズキャンセリング機能を搭載。ほかのトップクラスのノイズキャンセリングヘッドホンと比べ、特に強力、というわけではないですがSONY WH-1000XM4と比べても、まったく遜色ないレベル。
個人的に半年間使い続けていますが、着け心地の良さも最高ですよ♪
筆者が特に関心したのは、外音取込みのAwareモードとノイズキャンセリングのQuietモードの両者で音質に違いがほとんど生まれないところ。他のノイズキャンセリングヘッドホンでは、モードの違いで音質が変わるのはもはや当たり前だと思い込んでいましたが、QC45はその常識をいい意味で覆してくれました。
SHURE AONIC 40
プロ用マイクの世界的メーカーのヘッドホン
SHUREといえばマイク。どこの音楽スタジオにもあって、音質は折り紙付きというメーカーが生み出すワイヤレスヘッドホンです。
元の音源を限りなく忠実に再現してくれるので、アーティストが伝えたかった音像を正確に伝えてくれます。
絶対的マイクメーカーが生み出すスタジオクオリティのサウンド
世界中のアーティストが愛用しているSHUREのマイク。ボーカルだけではなく、ギターやドラムなどの楽器もマイクで録音するときはSHUREというケースは珍しくありません。
ヘッドホンの音質はドライバユニットの大きさも重要。そんな「SHURE AONIC 40」には、40mmの大口径ドライバユニットが搭載されています。大型ドライバにより、よりダイナミックで臨場感あふれるサウンドが得られるようになっています。
専用アプリが使いやすい
専用アプリ「ShurePlus PLAYモバイルリスニング」を使えば、ノイズキャンセリングや外音の取り込みのレベル調整や、イコライザーによる音質のカスタマイズが可能。
多彩なコーデックに対応
「AONIC 40」は多彩なコーデックにも対応。SBCやAACはもちろん、aptX、aptX HDなど合計4種類のコーデックに対応しています。iOSでもAndroidでも最高の音質で音楽が楽しめます。
世界中の音楽スタジオで愛され続けるプロ御用達ブランド!
主な特徴
・ノイズキャンセリング搭載、ハイレゾ対応
・重さ:313g
・連続再生時間:最大25時間
・Bluetooth標準規格 Ver.5.0
・対応コーデック:SBC, AAC, aptX, aptX HD
AKG K371-BT-Y3
プロ向けヘッドホンの実力は本物
AKGのプロフェッショナル向けヘッドホンより、初となるBluetooth接続に対応したヘッドホン。有線接続できて、じっくり高音質で音楽を楽しみたい時にも対応できます。
50mmの大口径ドライバと高品質なパーツを採用し、さらに3年保証まで付いてきて、コストパフォーマンスに優れています。
音楽制作現場に欠かせないモニターヘッドホンとしての実力
音質はいい意味でフラット。録音された時の正しい音の位置とバランスのよい帯域を忠実に再現。
有線でつなげば、スタジオでの厳格な音響チェックにも耐えうる、モニターヘッドホンと呼ばれるクオリティで音楽を楽しむことができます。
ノイズキャンセリング機能はありませんが、その分、音質に劣化はありませんし、プロ用ヘッドホンがお得なお値段で購入いただけるのが魅力です。
主な特徴
・重さ:398g
・連続再生時間:最大40時間
・Bluetooth標準規格 Ver.5.0
・対応コーデック:SBC, AAC, UHQ
Panasonic RP-HD610N
機能満載ながらお買い得な価格帯が魅力!
各レビュー雑誌で高評価連発の『Panasonic RP-HD610N』。これまでのPanasonic特有の男らしいデザインとは一線を画す流線形の美しいデザイン。
2万円を切っていながらANC+ハイレゾ対応とコスパの良いモデルです!
Googleアシスタンスに対応
ヘッドホンをつけながら、話しかけるだけでGoogleアシスタンスが様々な情報を教えてくれます。道案内だったり、今日の天気はもちろん、リアルタイム翻訳だってしてくれるんです。
ワイヤレスでもハイレゾ級の音質
ハイレゾ音源を忠実に再生するため、高品位パーツを惜しげもなく採用。さらに高音質コーデックとしてLADCとaptX HDに対応しており、ワイヤレスでもハイレゾ級の音楽が楽しめます。
アプリで簡単設定
専用アプリ「Panasonic Audio Connect」を使えば、スマホから簡単に設定やEQ調整が行えます。操作性も抜群なので、初心者にもやさしい設計となっています。
主な特徴
・ノイズキャンセリング搭載、ハイレゾ対応
・重さ:275g
・連続再生時間:最大24時間(NC ON時)、最大25時間(NC OFF時)
・Bluetooth標準規格 Ver.4.2
・対応コーデック:SBC, AAC, aptX,aptX HD, LDAC
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