【永久保存版】歴史を刻んだジャズサックス奏者たち

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皆さん、こんにちは。

ジャズ大好き音楽ブロガーのベア三郎です。

サックスといえば、トランペットと並ぶジャズの花形楽器!

非常に豊かな表現力を持ち、ミュージシャンの溢れる感情を生々しく伝えてくれます。

そんなサックスに、皆さんもきっと興味があるはず!

ベア三郎

とにかく、かっこいいサックスプレイヤーが知りたいな♪

今回はそんなジャズ初心者に向けて、ジャズ界を代表するサックス奏者をピックアップ

ジャズの名曲と共にお楽しみください!

目次
ベア三郎
家電製品アドバイザー(総合)
家電製品アドバイザーの資格を持つ家電の専門家。ほかにも複数の国家・ベンダー系IT資格を持つエンジニアの側面も。趣味のギター・ピアノは20年超のキャリアがある音楽大好きこだわり強めのクマです。

サックスってどんな楽器?

オススメのサックス奏者をご紹介する前に、少しだけサックスについて触れておきましょう。

See page for author, Public domain, via Wikimedia Commons

サックスは1840年代に、ベルギーの楽器職人であるアドルフ・サックスによって生み出された、比較的新しい楽器です。

音域ごとに9種類ものタイプがあり、曲や編成に合わせて使いわけます。

よく使われるのは、音域が高い順からソプラノ、アルト、テナー、バリトンの4種類です。

※出典:www.nonaka.com

サックス奏者たちの音色の違いも意識して聴くと、よりいっそう楽しめると思います!

Charlie Parker (1920 – 1955)

最初にご紹介するのは、ジャズ界の巨人『チャーリー・パーカー』です。

William P. Gottlieb [Public domain], via Wikimedia Commons

チャーリー・パーカーは、トランペット奏者のディジー・ガレスピーと共に、ビバップという新しいジャズのスタイルを生み出したことで有名です。

それまでのジャズは、白人相手のダンス音楽として規律性を重視する音楽でした。ビバップは逆にアドリブ中心の自由を求めるスタイル。ダンスホールの営業が終わった後、ミュージシャン同士が楽しむための音楽として始まりました。

お酒とドラッグに溺れ、34歳という若さでこの世を去りましたが、マイルス・デイヴィスをはじめ、あらゆるミュージシャンに多大な影響を与え、伝説のミュージシャンとして語り継がれています。

♪Confirmation

チャーリー・パーカーといえばこの曲。ビバップの夜明けを告げるパーカーの代表曲です。

白人相手の、わかりやすい営業的なジャズから脱却を図るため、ビバップのエッセンスがすべて詰まっています。

♪Anthropology

トランペット奏者のディジー・ガレスピーと作曲したとされている、こちらもビバップを代表する1曲です。

オススメのアルバムはこちら!

John Coltrane (1926 – 1967)

Gelderen, Hugo van / Anefo [CC BY-SA 3.0 nl], via Wikimedia Commons

ジョン・コルトレーンは1950年代から60年代にかけて活躍したサックス奏者。

チャーリー・パーカーやソニー・ロリンズと並び、20世紀最大のジャズの巨人として君臨しています。
彼の代表作となったアルバム「A Love Supreme」は、1970年代末には総売り上げ100万枚を超え、当時のジャズアルバムの中では異例のセールスとなりました。

♪My Favorite Things

ジョン・コルトレーンといえば、やっぱりミュージカル『サウンド・オブ・ミュージック』のカヴァーである「My Favorite Things」でしょう。

こちらの曲でコルトレーンがソプラノ・サックスを使用したことから、一気にソプラノ・サックスの知名度が向上したと言われています。

♪Giant Steps

「My Favorite Things」と双璧をなす、コルトレーンを代表するナンバー。

この時のコルトレーンは、アルト・サックスが中心でした。

ビバップをよりメロディアスにしたハード・バップをベースにしていますが、凄まじいまでの転調と自由度で、モード・ジャズの始まりとされています。

オススメのアルバムはこちら!

♪Untitled Original 11383 (Take 1)

2018年にリリースされたアルバム『ロスト・アルバム』収録のスタジオ未発表ナンバー。

この曲は存在のみ知られていて、マスターテープも行方不明とされてきましたが、当時の妻だったナイーマの遺族により発見され、55年ぶりに日の目をみることに。

全盛期のコルトレーンによる、まさに一瞬の煌めきを感じます。

2019年9月27日、1964年にニュージャージーで録音された未発表スタジオ音源が発売されました。

マッコイ・タイナーをピアノに迎えた、まさに絶頂期の録音です。

Sonny Rollns (1930 – )

Yves Moch [CC BY-SA 3.0], via Wikimedia Commons

ソニー・ロリンズはジョン・コルトレーンと並び、ジャズ界の巨人と称され、「St. Thomas(セント・トーマス)」や「Oleo(オレオ)」といったジャズスタンダードナンバーとなった名曲を幾つも生み出しました。

ピアニストのビル・エヴァンスやギタリストのジム・ホールをはじめ、数々の著名なジャズミュージシャンが彼の作品を取り上げています。

♪St. Thomas

彼の出身地であるカリブの音楽とイギリスの民謡が融合した、躍動感あふれるナンバー。

あまりにも有名なテーマだけに、きっとどこかで耳にしたことがあるんじゃないかなと思います。

♪Oleo

今でもジャズミュージシャンに愛される、ビバップ感漂うナンバーです。

インプロヴィゼーション(即興)のためにあると言ってもよいほど、巧みなリズムとコード進行に彩られた1曲。

♪The Bridge

ソニー・ロリンズは、人気絶頂にあった1950代年末に突如引退を表明。

新しい自分を模索しようと、近所の公園で練習していたところ苦情が殺到。。

仕方なく、ニューヨークの川に掛かるウィリアムズバーグ橋の下で練習していたそう。

彼の代表曲「The Bridge」は、この橋の下で生まれたと言われています。

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Wayne Shorter (1933 – )

Tom Beetz @ http://home.hetnet.nl/~tbeetz/index.html [CC BY 2.0], via Wikimedia Commons

ウェイン・ショーターは、いまなお現役のテナー・ソプラノサックス奏者です。

類稀なるテクニックが噂を呼び、アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズや、マイルス・クインテットといった超有名ジャズ・バンドから声が掛かり、数々の名演を残しました。

その後、キーボード奏者のジョー・ザヴィヌルとウェザー・リポートを結成。

ファンク・グルーヴやエレクトリック・サウンドを取り入れ、ジャズに新しいファン層を広げました。

♪Speak No Evil

表紙を飾るのは、ウェイン・ショーターの最初の妻「テルコ(アイリーン)中上」。ショーターの長いキャリアの中でも傑作と言われています。

♪Juju

「Speak No Evil」と並び、ショーターの傑作として名高い1965年の作品。ピアノは超売れっ子ジャズメンだったマッコイ・タイナー。いろいろな作品に顔を出していますが、ここでもまたイイ味出しています。

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Cannonball Adderley (1928 – 1975)

John Levin Enterprises-management/photographer-Bruno of Hollywood [Public domain], via Wikimedia Commons

キャノンボール・アダレイは1928年フロリダ出身のサックス奏者です。ジャズの帝王「マイルス・デイヴィス」率いる「マイルス・セクステット」で数々のモダン・ジャズを生み出しました。

その後、アダレイのリーダー作「サムシン・エルス」にて、シャンソンのヒット曲だった「枯葉」を熱演。「枯葉」をジャズスタンダードの王道として有名にした立役者でもあります。

♪枯葉

「ジャズは枯葉に始まり、枯葉に終わる」とまで言われる、ジャズの有名な入門曲だったりします。

コーラス部分のコード進行がいい意味でおもしろい。

アルバム『サムシン・エルス』は、キャノンボール・アダレイのリーダー作品。実際はマイルス・デイヴィスがリーダーでしたが、契約の関係でアダレイ名義になったと言われています。それでも、ハード・バップを代表する傑作に変わりはありません。

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Johnny Griffin (1928 – 2008)

ジョニー・グリフィンは、1928年イリノイ州シカゴ生まれのモダン・ジャズサックス奏者。小柄な体格でしたが、力強い演奏から「リトル・ジャイアント(小さな巨人)」の愛称で呼ばれています。

また「シカゴの早撃ち男」とも呼ばれ、そのスピード感あふれる演奏で「ジャズ・メッセンジャーズ」やセロニアス・モンクのグループなど数々の有名バンドで演奏してきました。

♪Ball Bearing

代表作である「A Blowin’ Session」より。ハード・バップの名盤で、ハンク・モブレー、ジョン・コルトレーンといった当時最高のテナー・サックス奏者が参加しています。

スタジオに向かう途中でばったり会ったコルトレーンが意気投合し、急遽スタジオ入りしたのだとか。まさに伝説に1枚です。

♪Mil Dew

ジョニー・グリフィンによる1957年のデビュー作品。グリフィンのオリジナルで、ドラムスのマックス・ローチがこれまたイイ仕事をしています。

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Paul Desmond (1924 – 1977)

Carl Van Vechten [Public domain], via Wikimedia Commons

ポール・デスモンドは1940年後半から70年代に活躍したサックス奏者です。メロディアスで比較的聴きやすいとされる、ウェイスト・コースト・ジャズを代表する存在です。

♪Take Five

彼の代表曲「テイク・ファイヴ」はジャズのスタンダードとしてもあまりにも有名なナンバー。きっとどこかで耳にしたことがあるはず。

曲名になっているテイク・ファイヴは、曲のビートのことで、珍しい5/4拍子となっていることかに由来します。

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♪Bossa Antigua

また、ポール・デスモンドはボサノバ・ジャズの名盤「Bossa Antigua」も外せません。

ポール・デスモンドが活躍した1960年代は、アメリカでボサノバの一大ブームが巻き起こっていた時代です。ギタリストのジム・ホールとの見事な掛け合いが堪りません。。

オススメのアルバムはこちら!

まとめ・感想

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

本稿では、クラシックからモダン、バップやクールといった多種多様なサックスプレイヤーをご紹介しました。

お気に入りのサックスプレイヤーは見つかりましたか?

枯葉やテイク・ファイヴなど、比較的、聴きやすいスタンダード・ジャズ曲から聴きはじめてみることをオススメします。作業BGMとしても、とっても優秀です。

こちらの記事で、一人でも多くジャズに興味を持ってもらえたら嬉しいです。

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